タイヤを交換するとクルマが大きくリフレッシュするが、インチアップでも同じなのだろうか? タイヤ&ホイールをインチアップしたいと思ってはいるが、クルマにどのような変化があるのか、不安に思っている人はかなりいるはず。
一番重要なのは、タイヤをインチアップする時に何を重視するのかという点だ。
タイヤのインチアップは手軽なチューニングであるが、当然ながらいいことばかりではない。本企画では、タイヤのインチアップによるメリットとデメリットについて見ていく。
文:ベストカーWeb編集部/写真:TOYOTA、HONDA、MAZDA、SUZUKI、平野学、池之平昌信、ベストカー編集部
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ドレスアップ効果が最大の魅力
タイヤをインチアップする時には2パターンあります。
ひとつ目は見た目のカッコよさ、つまりドレスアップするため。大径のアルミホイールを装着したいから、それに合わせてインチアップしたタイヤを合わせる、というものです。今も昔もインチアップ需要の多くがこれだと思います。
もうひとつが性能追及。サーキットやスポーツ走行でより速く走るためにタイヤ幅などサイズアップしたタイヤを装着するというものです。
このケースでは、インチアップせず幅広タイヤを装着するセイムリムという手法もありますが、ブレーキサイズなどを大型化する人も多いため、タイヤをインチアップするのが一般的です。
タイヤ&ホイールのインチアップでは、クルマがカッコよくなる、というのが最大のメリットと言えるでしょう。
ではそのほかにはどんなメリット、デメリットがあるのかを見ていきたいと思います。
運動性能が高くなる傾向にある
■タイヤインチアップのメリット
・運動性能が高くなる
・操縦安定性がよくなる
・グリップ性能が向上
・コーナリング性能が高くなる
・ハンドリングのレスポンスが向上
タイヤの特性を決める要素はコンパウンド、溝の形状などいろいろありますが、偏平率によっても大きく違ってきます。一般的に偏平率が低くなる(数字が小さくなる)ほど運動性能がよくなり、偏平率が高くなるほど(数字が大きくなる)快適性能がよくなります。
タイヤをインチアップすると、60タイヤ→50タイヤというように、偏平率は小さくなります。偏平率が小さいとサイドウォールが薄くなるため、タイヤのたわみが少なくなるためクルマの安定性が増します。
たわみが少ないことにより、より負荷のかかる中高速域ではハンドルがぶれにくくなり、操縦安定性も大きく向上します。
基本的にインチアップするとタイヤ幅も広くなりますので、接地面積が増えグリップ力が増します。
同時に偏平率が小さいのでタイヤのヨレも小さくなる、すなわちタイヤ剛性が上がり、コーナリング性能が高くなります。ハンドリングレスポンスも上がり、舵角に俊敏に反応してくれるようになります。
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