日欧米の自動車メーカーのOEMとして採用されているか
それは既存の大手タイヤメーカーでも同じことだろうと思われるかもしれません。けれども、大手タイヤメーカーには高い信頼性があるのです。それは何なのか。
アジアンタイヤメーカーには厳しい意見かもしれませんが、判断基準はひとつ。欧州および北米、日本の自動車メーカーの認証を取得してOEM供給をしているかどうか、です。
「私は何本もこのタイヤを使っているがトラブルは今までに一度もありません」、という声は一見するととても説得力があるように聞こえますが、そもそもそんなにトラブルのあるタイヤに当たる確率が高かったら、製品として成立しません。
世界が認める一流自動車メーカーの認証を取得するということは、それまでに数十万kmのテストを行い、あるいは100項目以上の性能要件や安全基準をクリアしているわけです。
しかもOEM装着されれば、装着したタイヤは仕向け地に数万台、数十万台ぶんが販売され、それぞれに数万km走るわけです。そのすべてに対して許容範囲と自動車メーカーが認める性能、品質が確保できているわけです。
アジアンタイヤは決してダメではない
自動車メーカーのOEMタイヤとして認証されるということは、タイヤメーカーにとってものすごく高いハードルをクリアしなくてはいけないのです。
だからこそ誰にでもオススメできる信頼性があるという判断の基準になり得る、と私は考えています。
ただし、広く一般にはお薦めはしませんが、ダメだとも思っていません。
もちろんタイヤメーカーは玉石混合で十把ひとからげに判断できるものではありません。
それこそ個別に、そしてタイヤブランドごとに、それを使うユーザーが、リスクを承知のうえで選ぶぶんには、何ら異論をはさむものではありません。
それこそドリフト用タイヤで有名なタイヤメーカーもありますし、サーキットで走ってもいいタイムで走ることができるスポーツタイヤもあります。
以前ポルシェ911用の格安タイヤを1セット4万円で友人が購入したことがあります。高速道路を走ると笑っちゃうくらい真っ直ぐ走らず、ずっとと修正舵を当てながら走っていました(大げさでなく)。
でも、ジムカーナ場でドリフトコントロールの練習をすると、これが抜群にやりやすい。しかも摩耗がめちゃ少なくて、一日練習していた、なんてことがありました。
もっとも練習した1日は、タイヤのトレッド剥離やリム落ち、バーストなどに終始注意を払っていたのは言うまでもありません。
ある目的のドライバーにはとてもいい性能を持ったタイヤですが、ほかの人に勧められるかといったら、危なくてオススメなんてできませんよね。
つまりそういった諸々のリスクがあることを、激安タイヤを購入するときには理解しておくことが大切なのだろうと思います。
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