大物登場を控えて接戦は後半戦に続く
2020年末には、ダイハツムーヴとスズキアルトのフルモデルチェンジが行われる見込みだ。
この時期を前倒しするとか、価格を割安に抑えることもあるだろう。仮にスズキが2020年の軽自動車販売ナンバーワンになったとすれば、ダイハツとしては2020年度(2020年4月から2021年3月)には1位を取り戻さねばならない。
販売合戦が激化した揚げ句、届け出台数を粉飾する目的で在庫車を販売会社が大量に届け出すると、中古車価格が値崩れを生じる。普通に使われた下取り車の売却額を含め、軽自動車の資産価値を下げてしまう。
先代ハスラーが売れ行きを伸ばした2014年には、両社の競争が激化して在庫車の大量な届け出が行われ、わずか2495台という誤差の範囲でスズキが軽自動車販売の1位になった(2014年の新車市場に占める軽自動車比率は、統計上は41%に達した)。
この反動で2015年以降の軽自動車販売は、増税が行われた4月以前から大幅に落ち込んだ。
2014年のような市場の混乱を招いては困るが、割安な特別仕様車や魅力的な派生モデルの追加、低金利キャンペーンなどはユーザーのメリットになる。
ダイハツVSスズキのバトルを軸に、ますます魅力的な軽自動車になってほしい。
【画像ギャラリー】ダイハツとスズキが繰り広げる熾烈なトップ争い!! 2020年7月単月&2020年累計の両メーカーの軽乗用車の販売台数をチェック
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