好調なライズも影響を避けることはできない
同様のことは、ほかのトヨタのSUVにも当てはまる。
今まで価格が200万円台の前半で買えるSUVはライズのみだったが、今はヤリスクロスも加わった。ライズは5ナンバー車で、悪路向けのSUVに似た雰囲気も備えるから商品の性格はヤリスクロスと異なるが、それでも影響を受けるのは避けられない。
C-HRは都会的なSUVだから、雰囲気がヤリスクロスに似ている。従来ならC-HRを選んだユーザーが、今では割安なヤリスクロスを購入することも考えられる。
この数年間の国内販売状況を見ると、1年間に500万~520万台の横這いが続く。そうなるとヤリスクロスが登場して好調に売れれば、トヨタ車、他メーカー車を問わず、いろいろな車種が影響を受ける。
そこで販売下降を抑えるために、ほかの車種が改良を行ったり、割安な特別仕様車を追加すれば、ユーザーのメリットも高まる。
ヤリスクロスは、コンパクトSUVの世界にいい刺激を与えてくれるだろう。
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