■先代型国産中古セダン編 先代&絶版モデルも値下がり中で狙い目!
先ほどは、国産セダンの現行型を中心に値動きを見てもらった。フーガでは値落ち率90%超えとなっている。これだけ安くなっているのだから中古のセダンは買い得感が大きい。現行型に続いて、国産の旧型セダンの値動きから狙い目の車種を紹介しよう。
まずは、国産セダンの代名詞であるトヨタクラウン。2018年に登場した現行モデルは1種類に統合されたが、2012年に登場した先代モデルのロイヤルとアスリートの値動きを見てみる。
中古車の流通台数はアスリートが約1030台で、ロイヤルの約570台の2倍近く多い。平均価格はアスリートの約255万円に対して、ロイヤルは約199万円だ。
値落ち率は流通台数の多いアスリート2.5ハイブリッドSが約6.4~約72%、2.5ハイブリッドロイヤルサルーンが約22~約79%となっている。
続いては、2019年に生産終了したトヨタマークX。流通台数は約1000台と豊富で、平均価格も直近3カ月で12万円値落ちし、約118万円。値落ち率は最も多い250Gリラックスセレクションが約29.5~約88.4%となっており狙い目だ。
また、先代のレクサスLSも流通台数が約580台と豊富で平均価格は約121万円。最多グレードの460バージョンC Iパッケージの値落ち率は約47~約95%と抜群の値落ち幅を記録している。大排気量による税金の高さに目をつむれば狙い目の一台だ。
そのほかでは、ハイブリッド専用車となった先代のトヨタカムリ。中古車の流通台数は約340台。最多グレードの2.5Gパッケージの値落ち率は約34~約84%となっている。
またカムリのライバルとなるホンダアコードは中古車の流通台数が約437台。最多グレード前期型のEXの値落ち率は約33~約81%で、新車時はカムリのほうが上だった人気が中古車になった現在は逆転している。
■輸入中古セダン編 輸入車もセダン買うなら中古でしょ!
ここまで、国産セダンの現行型そして旧型(絶版含む)の値動きを見て中古車の価格が安くなっているのはわかってもらえただろう。
しかしこれらはもともと高級車。交換するパーツ類が高価なので気をつけたいところだ。また、これはセダンだけに限らないが、税金の高い大排気量エンジン車は敬遠される傾向が強い。
特にこれから紹介する輸入車では、新車時価格が高いパワフルな大排気量エンジン搭載車が小排気量エンジン車の価格より安くなるということはよくあることなのだ。エンジンパワーだけでなく、装備が充実しているにも拘わらず、価格が安いというのだから税金面さえ気にしなければオイシイ。
本題の輸入車だが、日本市場で人気の高いメルセデスベンツCクラスやBMW3シリーズなどはセダンに加えてステーションワゴンを用意している。これらの車種はそもそもセダンよりステーションワゴンのほうが人気は高く、さらにSUVのラインナップも充実していて、そのぶんセダンの値落ち幅は大注目だ。
まず2012年に登場した先代BMW3シリーズセダンの流通台数は約750台で、平均価格は約206万円。最多グレード320d Mスポーツの値落ち率は約45~約87.5%となっている。
続いて先代メルセデスベンツCクラスの中古車の流通台数は約240台。平均価格は約90万円。最多グレードのC200コンプレッサーアバンギャルドの値落ち率は約74~約92.8%で年式も進んでいて抜群に安くなっている。
2008年に登場した先代アウディA4の中古車の流通台数は約140台で、平均価格は約108万円。最多グレード2.0TFSIの値落ち率は、約62~約90%となっている。
ここまでは旧型だったが、ココからは現行型をピックアップ。まずはVWパサートで流通台数は約127台。平均価格は約254万円。最多グレードであるTDIハイラインの値落ち率は約8.5~約53%。現行型でも手ごろな価格の中古車が増えてきた。
同じミドルサイズセダンのジャガーXEは流通台数が200台。平均価格は約400万円。最多グレード、ピュアD180の値落ち率は約6~約46.5%となっており、輸入車のセダンは旧型だけでなく、現行モデルでも大きく値落ちしている。
国産車以上に輸入車セダンは狙い目といえる。
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