ド迫力!! やっぱりすごい&カッコいい!! メーカー純血チューニング車の艶姿と真価

 メーカーからチューニングを許された「ワークス」イチ押しのチューニングカーたちがツインリンクもてぎに集結。ワークスが手がけたクルマって凄いの!? ということでインプレをお届けしよう!

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※本稿は2020年11月のものです
文/武井寛史 写真/平野 学
初出:『ベストカー』 2020年12月10日号


■TRD…3台のコペンを乗り比べ! ライズ ハイラックスも!!

 TRDはA、B、C、3タイプのコペンGRスポーツを持ち込んでいた。まずはタイプAから試乗。この個体は基本となるノーマル。スポーツに振った味付けでサスペンションは硬め。細かなギャップを越えた際の収まりはイマイチだった。

 次に試乗したのはタイプB。最近流行りのチューニングパーツ“パフォーマンスダンパー”がインストールされているだけのコペン。

 エンジンを始動した瞬間から何か違うぞっ……と変な気分のまま走り出す。

 動き出した瞬間から乗り心地に違いが! ノーマルでは嫌な硬さがあったけど、それが軽減されていてビックリ。停まった状態でも車体に伝わる振動も軽減されていてその効果が理解できた。

 最後に試乗したのはタイプC。パフォーマンスダンパーに空力パーツが装着されているコペンGRスポーツのフルカスタムバージョン。

 走り出した瞬間から安定感が増しているじゃないかぁ!

パフォーマンスダンパーが装着されただけで振動がグッと減って上質になったコペンGRスポーツ。エアロとアルミテープでさらに上質に!

 特に派手なエアロではないのに低速域から効いていることが体感できるし、車体全体が路面に吸い付くイメージで安心感がある。

 空力だけでここまで変わるものか!? と感心していると、チューニングパーツ“アルミテープ”がインストールされているとか。

 ベストカー本誌でも度々レポートが掲載されているアルミテープチューニングだけど、ここまで違いを見せられると疑う余地がない。

 普段からクルマを乗って評価することを生業としているウチらじゃなくても違いはわかるはず。

 TRDの憎い演出でパーツ全部買います! という気分にさせられた試乗だった。

こちらはライズのTRDパーツ装着車。月1万台近く売れる人気車だけに、ドレスアップして差をつけたい人にピッタリなアグレッシブなルックスに!
ハイラックスTRDパーツ装着車。ドアに連動して降下する電動格納ステップ、グリルやグリルカバー、アンダーカバーなど各種TRDパーツが装着されている

■STI…初登場のインプSTI Sportsを試す!

 空力パーツが装着されているスポーティなスタイリングだけど、STIスポーツの売りはサスペンションだとか。

 路面ギャップを軽減しつつ安定したコーナリング性能を追求するショックアブソーバーの開発に力を注いだそうだ。

 いきなりサーキットで試乗しちゃったんだけど正直、比較する予備知識がなかったからフラットな路面では大きな違いはわからず。

国内WRX STI現行車ユーザーに向けて、S209と同じ考え方で開発された→
→サスペンションキットの発売を準備中とのこと!

 サーキットよりも一般道のほうがサスペンションの収まりのよさを感じられた。

 軽微な路面ギャップを吸収して常に安定した乗り心地を実現している。特に電子デバイスで制御しているわけでもなく、ここまでしなやかで乗り心地を実現させたことにSTIの拘りを感じた。

【閑話休題01】BRZ STI Sportsはどう?

 ノーマルよりも圧倒的にブレーキ性能がいい! 前後バランスがよくてコーナリングアプローチにおいて四輪が路面に接地している感覚があるから安心してコーナーに飛び込んで行ける。

 空力パーツの効果に加え、タイヤ幅が広いのも全体的なスタビリティの高さに貢献している。特に気に入ったのはエキゾースト音。

 今秋に発売されたばかりのパフォーマンスチタンマフラーが通常のスポーツマフラーとは一線を画すレーシングサウンドが魅力的だ。

BRZ STI Sports

【閑話休題02】WRX STI S209はどうだ?

 尖ったチューニングカーのような扱いづらい部分は皆無で、低速域からパワーの出方もフラットで扱いやすい。

 2速→3速にシフトアップすると4000回転付近でつながり、過給機の威力で一気にレッドゾーン付近まで跳ね上がる加速感はまさに競技車両!

 ルーフのドライカーボン化の効果か、S字セクションではステアリングの切り角に対してリニアに反応してくれる。約1500kgという車重を感じさせないくらいの運動性能だった。

WRX STI S209

■NISMO…熟成の進んだマーチとノートを味わう

 NISMOが持ち込んだのはマーチとノート。熟成期に入ったこの2台はサーキット走行を楽しむユーザーに向けた仕様。

 マーチは全体的に反応がリニアで市販車とはまるで別物。

 一方、ノートはホイールベースと車重の関係なのかマーチと比較すると総じて安定感があり、躊躇なくアクセルが踏み込める。

ノーマルのマーチとはまったく別物と言っていいほど、スパイシーで刺激的な走りのマーチ。CPUチューニングでさらに強烈な加速を手に入れた!

 2台に共通しているのは一般道とサーキットを両立できるギリギリにところを攻めている点。

 NISMOの凄いところは、CPUまでチューニングされた車両やパーツがディーラーで購入できるところ。全国にあるNISMOパフォーマンスセンターで買えるそうだ。

新しいクルマがないため、ノートとマーチをイジり続けるNISMO。日産はNISMOのためにも、早く新型車の投入を切にお願いしたい

■無限 S660は今回の試乗会No.1の楽しさ

 今回、試乗したなかで最も楽しかったのがこのS660。

 ノーマルを試乗した時のイメージを完全に超えてきた。この個体にもパフォーマンスダンパーが装備され、動き出した瞬間から高い剛性が体感できた。

無限S660は本当に素晴らしいのひと言。試乗車はドライカーボンをふんだんに使っておりかなり高額になるが、それだけの価値アリだ

 全体的にキャパシティが高くサーキット走行においても限界域が高い。

 サスペンションのセッティングが車格と重量にマッチしていてコーナーのターンインから立ち上がりまで終始安心感がある。

 コックピットで聞こえるエキゾースト音もよくて無意識に周回数を重ねてしまったほど。

 初乗りでもクルマとの一体感があり、手足のように操れるところが最高だった。

試乗車の無限S660、大きく開いたエアロボンネットも特徴のひとつ。こちらは年末に発売予定

【閑話休題03】無限シビックハッチバックはタイプRとは違う特別感!

 タイプRと比較しちゃうと運動性能は劣るけど、無限のエアロパーツが装着されたハッチバックのスタイルは特別なオーラがある。

 カスタムされているのは、空力パーツに加え車検対応マフラー、ブレーキとタイヤ&ホイール。

 今回はサーキットでインプレッションさせてもらったけど、ブレーキパットだけ交換してあっても充分に楽しめた。サーキットではアクセルを踏み込むよりも止まるほうが重要だからね。周回を重ねてもブレーキタッチが変化することなく走れたよ。

シビックの美しさをさらに引き出し、プレミアム感が高まった無限シビックハッチバック

*   *   *

 各メーカー共通しているのはモータースポーツフィールドで凌ぎを削っている点。そんなメーカーが造るクルマだからこそ個性があって楽しい試乗会だった。

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