■中古日本車を所有するだけでステイタスが上がる
レンタカー会社の受付の黒人女性が、「最近ホンダシビックの中古車を購入したのよ」と筆者に話しかけてきたことがある。
中古車でもローンを組んで買う傾向は強いが、高・中年式はもちろん、低年式でも日本車はリセールバリューが高い傾向。
それゆえ、中古日本車購入時に融資が通る階層は限られており、ステイタスになるようだ。
■レクサスがトヨタのブランド、ということを知らない
レクサス店にやってきたある客に、「ハイブリッドはいかがですか?」と尋ねたら、「ハイブリッドならトヨタ車買うよ」との返答。
話を聞くと、レクサスはトヨタのブランドという認識がない様子。製造プレートを見せて納得してもらった……という。
アメリカではトヨタから完璧に独立したブランドとしてレクサスは根付いている。それが垣間見えるエピソード。
■クリスマスギフトとして新車を買う。
アメリカではギフトとしてクリスマスに新車が多く売れるという。ある得意客が奥さんに新車(500万円ほどの高級車)をギフトとして購入。
クリスマスの朝にガレージの奥さんのクルマを内緒で新車に換え、セールスマンにサンタの格好をさせて、奥さんにサプライズプレゼントしたという話もある。夢のある、アメリカだ。
■ユーザーの高齢化に悩む、トヨタ・メルセデスベンツ
トヨタやベンツといった“量販ブランド”の多くはユーザーの高齢化が顕著。ベンツがCLAなどFFのカジュアルモデルを投入するのは若年ユーザー獲得のための対策の一例だ。
一方で馴染み客も多く、たまにディーラーで“お得意様パーティ”を開き、代替え促進や購入希望客の紹介を募っていることもある。馴染み(高齢)客を持つ強みだ。
■自家整備は昔の話。今はアメリカ人もディーラー頼み
アメリカのカーライフといえば、自宅ガレージで愛車の整備をしている映画などのシーンを連想しがち。
南カリフォルニア在住の知人はこう話す。「今はオイル交換したって廃油の処理に困る。しかも、新車にはメンテナンスパックが標準付帯されるので、メンテナンスはディーラー任せが一番だね」。現状はこんな感じだ。
■カー用品店でエンジンが売られていたことも
日本のチェーン展開のようなカー用品店はあるが、かなり様子が違う。店舗のほとんどの面積はファンベルトや各種電球などの“部品”がメインでストックされており、アクセサリー売り場はわずか。
以前は大きな木箱に入った(記憶の範囲だが)7M-GEやVG30といったエンジン単体や3速MTなどが売られていて、驚いたことを覚えている。
■Tシャツ&ジーンズでキャデラックに乗ると騒ぎになることも!
かなり前の話だが、キャデラックドゥビルのレンタカーが安く借りられるとのことで、シルバーに真っ赤な内装のクルマを借りた。
フリーウェイを走行している時、隣のクルマの白人夫婦と目が合うと大騒ぎしていた。Tシャツにジーンズ姿のアジア人が運転していたから、車両窃盗団かギャングかと思われたようだ(笑)。
■プリウスの評価は分かれ、選挙同様“分断状態”に
ロサンゼルスのタクシーは圧倒的にプリウスが多い。
地元住民の間では「タクシーで使われているから嫌だ」という声と、「タクシーに使うほどタフなんだからいい」という声のふたつに割れる“分断状態”になっている。
ちなみに、乗用車としてのプリウス多発地域は偏りがあり、エコ志向の人が多い、サンタモニカなどで多く見かける。
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