VW最小SUV!!! T-Cross エコラン200km試乗会でわかった走りと燃費

■T-Cross ロングランインプレッション

 速さ云々はさておいて、エンジンがわずか1Lの3気筒でもけっこうしっかり走れることにまず感心。音はそれなりでも力不足は感じない。DSGも着実に進化していて、変速の制御がずいぶんスムーズになっている。

 登場当初に感じた乗り心地の硬さも、走行距離が1万kmを超えた今回の個体では、あまり気にならなくなっていたのも好印象。

 Tクロスでこれほど長い距離を高速巡行したのは初めてだけど、足まわりもVWらしくしっかりしていて、フラット感もあり、小さいサイズでもひとクラス上の安定感がある。MQBおそるべしだ。

「3位になったのはお前のせいだ!」などとは決して言わない岡本氏。紳士
「3位になったのはお前のせいだ!」などとは決して言わない岡本氏。紳士

(TEXT/岡本幸一郎)

■エコランマスター岡本が指南 低燃費走行のコツとは

 そうはいっても、それなりの燃費は出せたので、一応、駆使したワザをいくつかお伝えすると、やはり基本はアクセルの踏み方。

 超やさしくなのはもちろん、爪先だけでなくカカトにも力を入れてカカトを軸にして、踏むというよりも微妙に力をかけるか抜くか加減するイメージでコントロールする。

 もちろん瞬間燃費を表示して常にチェックし、上り勾配のきついところでもできるだけ10を切らないよう、最低限のアクセル開度を心がける。

 ACCを使うと加速時にアクセルをふかしぎみになるので使わない。ギアの選択は車種によるけど、どうやらTクロスの場合は7速を積極的に使ったほうがよかったみたい。

(TEXT/岡本幸一郎)

1270kgという軽い車重もあいまって、キビキビと走る。燃費も市街地を除けば悪くない数字を出してくれるぞ
1270kgという軽い車重もあいまって、キビキビと走る。燃費も市街地を除けば悪くない数字を出してくれるぞ

■T-Cross TSI 1st 諸元表
・全長×全幅×全高:4115×1760×1580mm
・ホイールベース:2550mm
・車両重量:1270kg
・最小回転半径:5.1m
・エンジン:直3DOHC+ターボ
・総排気量:999cc
・最高出力:116ps/5000-5500rpm
・最大トルク:20.4kgm/2000-3500rpm
・トランスミッション:7DSG
・価格:299万円


【番外コラム】編集部が帰り道でエコランに再挑戦するも……

 エコラン翌日、帰路(長野→東京)にて岡本氏の燃費超えにチャレンジしてみた編集部・マツナガ。当の岡本氏は別の仕事で早朝離脱。

 大人1人分のウェイトがなくなり、しかも帰路は標高1000メートルを下る。こりゃ楽勝と思っていたら……大苦戦。結果、実燃費23.5km/Lで岡本氏の記録には勝ったものの大苦戦。3km/Lくらいは超えるつもりでいたのだ。まさかの辛勝である。

 エコランチャレンジ前の撮影での燃料消費も原因だろうが、意外と多かったアップダウンや予想外の渋滞などいろいろあったが、どれも決定的ではない。どうしてこれほど苦戦したのか……慢心、環境の違い。エコランってストレス! 地球に優しくするのも大変だ。

T-Crossの車載ナビには燃費走行のコツが載っていた。走り出す前に見ておけばよかった
T-Crossの車載ナビには燃費走行のコツが載っていた。走り出す前に見ておけばよかった

(TEXT/編集部)

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