カーボンニュートラルに逆行!? スズキソリオがストロングハイブリッドを廃止した理由と今後の動向


スズキとダイハツがトヨタのハイブリッドを搭載する可能性

ヤリスハイブリッド(ストロングタイプ)のWLTCモード燃費は35.4~36km/L

 このように見てくると、ソリオがストロングハイブリッドを廃止したことは仕方なく思えるが、ほかのコンパクトカーの多くは、いずれも成功させている。

 例えばヤリスのハイブリッド(ストロングタイプ)は、WLTCモード燃費が35.4~36km/Lに達する。

 ヤリスハイブリッドなら、スイフトのストロングハイブリッドに比べて、数値上は燃料代を35%節約することが可能だ。二酸化炭素の排出抑制を含めて、環境性能も優れ、燃費規制でも有利になる。

 ヤリスハイブリッドの価格は、1.5Lノーマルエンジンに比べて約37万円高いが、装備の違いと購入時の税額を補正すると実質差額は約30万円に収まる。

 こうなるとスズキも、燃費性能の優れたストロングハイブリッドを用意せねばならない。スズキはハイブリッドが得意なトヨタと業務提携を結んでおり、パーツの共通化などにより、高効率と割安価格を両立できる可能性もある。

 さらにいえば、ダイハツもマイルドハイブリッドを含めて、電動機能を備えた車種を自社開発していない。開発中という話も聞かれるが、問題はコストだ。高コストでは価格も高まり、軽自動車や低価格のコンパクトカーには搭載しにくい。

 そこで新たに高効率で低コストのストロングハイブリッドを開発し、業務提携を生かして、スズキとダイハツで共同利用する方法もあるだろう。

 このような量産効果に基づくコスト低減の手段を取らないと、低価格車にストロングハイブリッドを搭載するのは難しい。

 共通化を進めてコストを抑えながら、メーカーやブランドの個性をしっかりと打ち出すクルマ造りが2021年には進化しそうだ。

RAV4のOEM、スズキアクロス。スズキはトヨタと業務提携を結んでいる。部品の共通化を進めれば、環境性能に優れたトヨタのストロングハイブリッドを導入することも不可能ではない

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