最新ロールスロイス「ゴースト」の咆哮を聞いた!!! お値段3590万円!?

■ロールスでしか味わえない格別なドライブフィール

 奥日光近辺で行われた試乗では前述した技術たちはみんな黒子と化していた。

 ドライブという点では思わず無言で「ホケーっ」としてしまうほどの静かさと、上下にフワン、フワンとするもフラットライドという不思議なしかし至極乗り心地のいい感覚が生む空間がなんとも心地よい。

試乗の様子から
試乗の様子から

 ドライビングという点で言えばいろは坂も姿勢をほぼ変えずにスイスイ、スラァ~。

 エンジンはアクセルの踏み込み量にかかわらずマナーよく、しかし確かなトルクを発揮し、例のトランスミッションや4WSによって無駄な操作も動作も極めてそぎ落とされた洗練ぶりをこの手足で体感することができた。

 滑らかかつ正確なブレーキフィールもやはりロールス・ロイスらしいといえるだろう。

 ゴーストは両開き式のドアを採用しており、傘はこのドアにスルッと内蔵されている。ドアの開閉はボタンひとつ(電動)。

 シンプルな内装は一見すればほかのクルマと装備に変わりはない。

 しかし銀色に光るすべてのパーツのヌメッとした滑らかな指触りやカタチ、ウッドがつくる曲線のラインやレザーシートの風合い、そしてそれらが精緻に作り込まれた上質感はまさにロールス・ロイス。

天井に無数の星空を輝かせるライティングシステム「スターライトヘッドライナー」も用意
天井に無数の星空を輝かせるライティングシステム「スターライトヘッドライナー」も用意
リアドアは伝統の後ろヒンジ式ドアを継承。新型は開く際もパワーアシストが作動する
リアドアは伝統の後ろヒンジ式ドアを継承。新型は開く際もパワーアシストが作動する

 プレゼンテーションで「ゴーストはドライバーズカーになりうる」と伺い、確かにドライブフィールもほかでは味わえない格別なものだった。

 けれど、リアシートの居心地はメルセデスSクラス(ロング)とも違う。

 圧倒的な静かさと乗り心地を持つ空間で流れる景色を眺めるのはもっと特別な時間になりそうだ。

●ロールス・ロイス ゴースト
・全長×全幅×全高:5545×2000×1570mm
・ホイールベース:3295mm
・車両重量:2540kg(5人乗り)
・エンジン:V12DOHCツインターボ
・排気量:6748cc
・最高出力:571ps/5000rpm
・最大トルク:86.7jgm/1600-4250rpm
・トランスミッション:8速AT
・サスペンション 前/後:Wウィッシュボーン/マルチリンク
・WLTCモード燃費:─km/L

●価格
ゴースト:3590万円
ゴースト・エクステンデッド: 4200万円


■「ほかのロールス・ロイスのラインナップは?

 ゴースト以外のロールス・ロイスのラインナップは、最上級のファントム、SUVのカリナン、クーペのレイス、オープンのドーンの4モデル。

ファントム
ファントム
カリナン
カリナン
レイス
レイス
ドーン
ドーン

【画像ギャラリー】これぞ英国流! 21枚の画像でロールスロイス・ゴーストを見る

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