そのほかの光岡自動車のユニークなクルマたち
――それでも2年待ちは躊躇するというか、「他のクルマにしようかな……?」なんて思われてしまいそうですが、そのあたりは大丈夫なんですか?
笠原さん お客様をお待たせしてしまうことが本意なわけではないのですが、私どもは「それでもこのクルマを買いたい!」と思っていただけるようなクルマこそを、作らないといけませんよね。私どものような小さなメーカーが「普通のクルマ」を作っても、意味がありませんから。
――なるほど確かに。それでは今後も光岡自動車さんから個性的な車が登場することを期待いたします。本日はありがとうございました! ……というか、そういえばバディ以外のミツオカ車についても少しだけ教えてください。今、バディ以外でよく売れているのはどのあたりのモデルなんですか?
笠原さん おかげさまで「ビュート」はよく売れていますね。その理由は「万能である」ということなんでしょう。ビュートはファーストカーとしてもセカンドカーとしても使えますし、男性にも女性にも、そしてお若い方にも大人な方にも、幅広くお楽しみいただけるクルマだと思っています。
――確かにビュートはオールラウンダーといえますね。ビュート以外だと?
笠原さん ビュートほどではありませんが、「リューギ」もなかなかのご好評を頂戴しているモデルです。
――リューギというと、コンパクトセダンである「ビュート」と、フルサイズセダン「ガリュー」の中間に位置するミディアムクラスのセダンですね? トヨタカローラアクシオとカローラアクシオハイブリッドをベースに、往年のロールスロイスを感じさせるハンドメイドのボディを載せたという。確かにショールームに置かれているこのリューギ、写真で見るよりもカッコいいですね。
笠原さん 恐縮です。
――ところで「ロックスター」はどうなんですか? 現行型のマツダ ロードスターをベースとする、光岡自動車の創業50周年を記念して作られた200台限定車。とっくの昔に完売していますが、あれを限定200台といわず、もう200台ぐらい再生産するといいんじゃないですか?
笠原さん いやそれは絶対にないですね。「絶対に」です。
――そうですか?
笠原さん そうですよ。「200台限定だから」ということでお求めいただいたお客様が多かったのが、ロックスターというクルマです。それなのに「やっぱりまた200台作ります!」などとやってしまっては信義に反しますよね? それはもうお客様に対する裏切りですから、弊社としては絶対にロックスターの再生産は行いません。
――そうかぁ……残念ですけど、まあそうですよね。再生産なしについては了解です。でもロックスターの「中古車」だったら入手できますよね?
笠原さん 今現在、限定200台のうちのシリアルナンバー130番台ぐらいが、やっとお客様のお手元に届き始めたぐらいのタイミングです。そのため、ロックスターの中古車が出てくるのはまだまだ先になるでしょうね。
――ちょっと前まで、御社の公式サイトにロックスターの中古車に関するコーナーがあったように記憶していますが?
笠原さん はい。ロックスターの認定中古車というのはまだ1台もないのですが、それを求める方のために「もしも中古車が出たならば、その情報はご案内します」というコーナーは設けていました。
しかしあまりにも多くのお客様がそちらにご登録され、その割に中古車が出てくる気配は皆無である――ということで、今はそのコーナーはいったん下げさせていただいております。
――そうですか……。中古車の入手も難しいというのは残念ですが、まぁそれだけ最近の光岡自動車さんが「気になるクルマ」を作れているということですよね。これからもバディやロックスター並みか、はたまたそれ以上のインパクトがあるミツオカ車の登場を期待しています!
コメント
コメントの使い方