SUVブームも追い風に、日本でも乗用車にSUVの要素をミックスしたクロスオーバーも人気になっている。しかし、ラージクラスのクロスオーバーは輸入車にはボルボV60クロスカントリーなどの選択肢もあるが、日本車はレガシィアウトバックだけである。
日本で販売されるレガシィアウトバックの現行モデルは2014年登場と時間が経っているのもあり、すでに生産を終了しており、新車を買える可能性があるのは在庫車のみとなっている。
しかし、メインマーケットとなる北米では2019年にフルモデルチェンジ済み。早く日本でも発売してほしいものだ。
そんななか、北米スバルは2021年3月30日、アウトバックにラギッドさとワイルドさを加えた新グレード「アウトバック・ウィルダネス」を発表。
そのアウトバック・ウィルダネスはどんなクルマなのか解説するとともに、日本で発売予定の新型アウトバックはどんなモデルなのか? 日本でいつ発売するのか、徹底レポート!
文/永田恵一
写真/スバル
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■ラギッドでワイルドな新グレード、アウトバック・ウィルダネスとは?
まずは2021年3月30日に北米スバルが発表した、北米仕様レガシィアウトバックの新グレード「Outback Wilderness(アウトバック・ウィルダネス)」を紹介してきたい。
アウトバック・ウィルダネスは悪路走破性やアウトドアなどで役立つ機能性をさらに高めたグレード。アウトドアシーンで頼れる走破性と機能性をさらに強化し、タフでラギッドなキャラクターに磨きをかけたモデルとなっている。
エクステリアはウィルダネス専用装備のフロントバンパーやリアバンパー、積載能力を向上させたルーフレール、左右両方に装着された牽引フックに加え、アナダイズドイエローのアクセントカラーを配置。
内装もアナダイズドイエローをアクセントに、ブラックとグレーのダークトーンで全体をコーディネート。防水性を備えたシート表皮/後席シートバックなども採用し、アウトドアでも気兼ねなく使える仕様としている。
また2.4L水平対向4気筒ターボエンジンに変わりはないが。最終ファイナルレシオを4.44としたリアデフとリニアトロニック(8速マニュアルモード付き)が変更され、極低速域でのトラクション性能が強化され、40%の勾配を登れるという。
さらにバンプストローク量の大きい専用サスペンションを組み合わせることで、日常使用での快適性を維持しつつ、未舗装路での衝撃吸収や路面追従 性も向上。オールテレーンタイヤを装着することで、登坂路等での走破性を強化した。
最低地上高は、標準モデルの220mmから240mmまで高め、悪路走行を支援するX-MODEもDEEP SNOW/MUD モードの対応速度域を広げ、実用性を向上させている。具体的な標準仕様との違いは以下の通り。
●悪路走破性
・CVTの極低速域のトラクション性能強化
・オールテレーンタイヤ(ヨコハマジオランダー)の装着
・マットブラック仕上げの17インチアロイホイールの装着
・専用サスペンションの装着も含め最低地上高を220mmから240mmに高めた
・Xモードのディープスノーとマッドモードの対応速度域を拡大
●機能性
・積載力を向上させたルーフレールや左右両方に牽引フックを装着
・防水性を備えてシート表皮、後席シートバックの装着
●デザイン
・車体を保護する役割も兼ねた専用前後バンパーなどの装着
・アナダイズドイエローのアクセントカラー
ウィルダネスは、アウトバックの悪路走破性を高め、ワイルドさとラギッドさを加えた、ガシガシ使える仕様となっている。北米だけでなく、アウトバックが日本で発売された際には、ぜひカタログモデルとして設定してほしい。
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