サイズはやはり大きかった
200系ZXの全長4950mm、全幅1980mm、全高1870mmと比較すると300系ZXはそれぞれ4985mm(+35)、1980mm(変わらず)、1925mm(+55)、GR SPORTは4965mm(+15)、1990mm(+10)、1925mm(+55)と全長・全高がサイズアップしているとのこと。
ただし300系のルーフの高さは1880mmとセールスマニュアルに説明されており、シャークフィンアンテナの高さが45mmあるのではとのことだった。
友人A宅のマンション駐車場はやや狭く、大きなランクルが駐められるかどうかが決定的に重要なポイント。営業マンは親切にも200系ZXの試乗車でマンションまで来てくれて駐車場に入るかどうか確認してくれたそうだ。
写真でご覧の通り、全高が超ギリギリ。そこから新型はさらに5.5cmの高さがあるわけなのだから、これは本当に実車が来て入れてみないとわからないレベル。かなり厳しいハードルになりそうだ。
また友人Aは残念ながら(?)アウトドア派ではなく、新型ランドクルーザーを都内の足として使おうと思っていたようだが、このサイズ感だと一昔前の設計の駐車場には入らない可能性が高く、買い物に使うのもやや苦労しそう。やはりグローバルなクルマのサイズ感なので仕方ない部分もあるかと思うが、日本では足グルマとしての使い勝手は思いやられる。
納期は最速2021年末? 価格は1000万円オーバー!?
さて、新型ランクル300の納期や価格はどうなっているのか? 営業マンから聞いた話では、2021年7月上旬~中旬ぐらいから先行受注開始され、8月には正式発表し、生産開始。
納期は受注生産なので最速でもその2、3ヵ月後ぐらいになるのではとのこと。2021年の3月発表予定が半導体不足のせいもあり、後ズレしたこと、問題が解決に向かうというよりはヤリスなどでも納期が伸びていることなどを考えると、さらに納期が後ろ倒しされる可能性があるとも釘を刺されたそうだ。
気になるお値段は200系のZXがオプションをいろいろ付けて乗り出しで800〜900万円程度だったところから価格アップが予想され、おそらくGR SPORTで1000万円を超えてくるのではないかとのこと。
ただしそれでもメルセデス・ベンツのGシリーズのエントリーグレードG350dよりも200万円ほど安く、「世界最高の走破性を持つトヨタのランドクルーザーの最上級のグレードのGR SPORTがこの値段で買えるのであればむしろお買い得なのでは?」との営業マンの説明に、友人Aは思わず深く頷いてしまうほど営業トークだった。
すでにたくさん見かけるGクラスよりも注目を集めること間違いなし
都内ではメルセデス・ベンツGクラスもかなり目につくようになってきたが、新型ランドクルーザー、特に初期に納車されたクルマは相当注目度が高くなるものと思われる。
いまどき「生きて帰れるクルマ」というセールストークのクルマもトヨタのランドクルーザーならでは。そのなかでも史上最高の悪路踏破性能を持つGR SPORTは海外、特に中東やロシアなどの市場からの引き合いも強く、リセールバリューも期待できるはず。そのぶん、盗難リスクも高くなるはずだから友人Aが屋内駐車場を見つけられることを筆者は祈っている。
200系ZXでも500万円の残価設定で買ったユーザーの大半がそれより高い下取りになっているとの情報もあり、14年ぶりのモデルチェンジかつ半導体不足もあり品薄な300系、それも希少グレードであれば下手すればプレミアム価格で取引されるのでは? などと妄想が膨らむばかりだ。
また本格クロカンならではの4輪それぞれの足回りの柔軟性と、電子制御でスタビライザーを効かせオンロードでの高速域で安定した乗り心地の良さを両立させるための世界初導入のE-KDSSも、現行メルセデス・ベンツGクラスのサスペンション/乗り心地対比でキラーウェポンとなりえるのではないかと考える。
煽るつもりは全くないが、話を聞く限り、どうしてもすぐに欲しい人は今すぐディーラーに行かないと納車は1年後、と言われても違和感ない気がしてきている。
コメント
コメントの使い方