「マツダ」と「ミズノ」が、史上初のコラボレーション!
国内有数の自動車メーカーとスポーツ用品メーカーが共同開発したドライビングシューズが、本日7月6日に発売された。いっけんまるで違う世界に見える、シューズとクルマ。
そんな異業種の製品を手掛ける両社がなぜコラボしたのか? その裏にはシューズとクルマ開発における意外な共通点があった。
文/ベストカーWeb編集部
写真/池之平昌信
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クルマのマツダとスポーツのミズノ 技術交流のきっかけは「素材」
「実は異業種交流自体は、今回の件と全然違うところから始まっているんです」
こう語るのは、マツダ車両開発本部の梅津大輔さん。例えば、ミズノはゴルフクラブで自動車でも使われるカーボンを扱っており、そうした素材・材料の研究をきっかけとして、マツダとミズノの技術交流が始まったという。
では、なぜこの交流がドライビングシューズ開発へとつながったのか? 次にミズノ側のグローバル研究開発部・佐藤夏樹さんに話を伺うと、その理由が見えてきた。
「マツダさんと新たな技術交流をやる予定があるけれど、シューズの開発として興味あるか? と(技術交流を管理している部門から)声をかけてくれて。もう即答で絶対やらせてくださいと。実は私自身、自動車の研究開発に物凄く興味を持っておりまして」
佐藤さんが興味を持った背景には、シューズとクルマの意外な共通点があった。
「ミズノのなかでもランニングシューズで走り心地を突き詰めていくと、乗り心地に辿り着いて。そして、乗り心地の研究をいろんな業界で調べていくと、やっぱり自動車とか新幹線とか乗り物の技術って凄いなと。よくよく考えると、自動車もシューズもプロダクトの上に人が乗っかって移動するという意味では同じですしね」
クルマの歴史を紐解くと、まずは壊れない=信頼性、その次は人の命を守る=安全性(怪我をしない)、そしてパフォーマンス向上。比較的新しいところでは人の感覚=乗り心地、なんとも言えない走り心地の追求。といった流れで開発が進められてきたが、「実はシューズ開発もまったく同じ流れなんです」と佐藤さん。
こうしてマツダとミズノでクロスオーバーする領域……シューズとドライビングでドライビングシューズなら「何か凄いモノができるのではないか」ということで、2018年から2019年にかけて具体的な技術開発がスタートした。
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