■変わらないことで「いいポジションのクルマ」へ
この状況が進んだなかで現行ハリアーは、先代型と同様に国内市場を意識した開発をしながら、ヴェンザとして海外でも販売した。それが相応に成功したわけだ。
日本向けの車両を海外で売るのは、40年前なら当たり前の話だったが、現行ハリアーの開発者は「日本のモノ作りが果たして海外に通じるのか? 現行ハリアー/ヴェンザは、そのチャレンジだった」と振り返る。40年前の当たり前が、今はチャレンジに変わった。
自動車は日本の経済を支える世界的な基幹産業だから、本当の日本車は、日本と海外の両方で好調に売られるクルマだろう。国内で販売されるヴォクシー&ノアも、北米が圧倒的に多いカムリも、40年前とは違う日本車だ。その意味で現行ハリアーは、昔から変わらない日本車の伝統を受け継ぐ主役なのかもしれない。
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