■ハイブリッドのほうが高いのに売れるのはなぜ?
回答:渡辺陽一郎
ハイブリッド車の価格は、同サイズのノーマルエンジン車に比べて30万〜50万円高い。この価格上昇ぶんを燃料代の節約で取り戻すには、概算で1年間の走行距離が1.5万㎞に達する必要がある。
それなのにハイブリッドが好調に売れる理由は、クリーンな印象があるからだ。環境対応に力を入れる法人ユーザーも、この点を重視する。
またクルマを買い換える周期が約8年と長い今では「ようやくハイブリッド車を買える」と考えているユーザーも多い。ハイブリッド車は走りが静かで上質だから、小さなクルマに代替えするユーザーが、コンパクトなハイブリッド車を選ぶこともある。
■カタログ燃費と実燃費はなぜ大きく異なるの?
回答:永田恵一
簡単に言えば、カタログ燃費はパターンが増えているとはいえかぎられたパターンでしか燃費を測定しないのに対し、実走行は上り坂になった高速道路を走ることもあるなど、いろいろな使われ方をするためで、特にハイブリッドカーのような燃費のいいクルマほどカタログ燃費と実燃費の乖離は大きい傾向にあります。
それでも新しい国際的な燃費表記である、走行パターンごとの燃費も発表されるWLTCモードの導入により、その乖離は減少すると思われます。
従来のJC08モードでは燃費の値は1つだけが表記されていましたが、WLTCモードでは、「市街地モード」、「郊外モード」、「高速道路モード」と3つの走行モードによる燃費とそれらを総合したWLTCモードの4つの燃費が表記されます。
WLTCモードの表示については、日本では2018年10月以降に販売する新型車についてJC08モードと併記する形で義務化される予定です。
■普通の日本車の最高速は何km/hくらい?
回答/編集部
軽自動車のN-BOXが130㎞/h、普通車は150〜170㎞/h、スポーツカーはリミッターがかかる190㎞/h前後の速度が出るようだ。
スペック表にある最高出力が、そのクルマのエンジンが持つ最高速に関係する数字の値なので、注目してみよう。また、空力性能も大きく影響する。
■チャイルドシートは何歳まで必要なの?
回答:加藤久美子
法律では6歳未満の子どもに着用義務がありますが、チャイルドシートは大人用のシートベルトが正しく使える身長(140〜150㎝程度)になるまで必要です。
1歳半頃までは後ろ向きで使う乳児用、4歳頃までは幼児用、その後はジュニアシートが使えますが、大切なお子様の命を確実に守るためには座面を上げただけの「ブースターシート」ではなく、頭や肩までを守る「フルバケットタイプ」のジュニアシートをお薦めします。
■速度取り締まり機はどんな種類がある?
回答:編集部
速度取り締まり機には、常に設置されている「固定式」と「移動式」がある。
固定式には、レーダー波で速度を測定する「レーダー式オービス」と「Hシステム」、ループコイルと呼ばれるセンサーを測定区間に埋め込み速度を測定する「ループコイル式オービス」と「LHシステム」などのタイプがある。
移動式には、「簡易固定式」「半可搬式」「可搬式」の3タイプが存在し、警察が必要に応じて配置する。今年度から全国配備となった最新型は、小型でひとりでも持ち運べる可搬式。通学路や狭い道路での取り締まりに力を発揮している。
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