ガソリン、ディーゼル、HV、百花繚乱!! 一番いいエンジンはどれだ??

■スイフトは1Lターボ、1.2LNA、1.2LマイルドHV、1.2LフルHVの4種類!

1L、直3ターボ、1.2L、直4NA、1.2L直4マイルドハイブリッド、1.2L直4フルハイブリッドの4種類のパワーユニットを用意するスイフト

●エンジンの種類とグレード
■1.2L、直4NA:91ps/12.0kgm、JC08モード燃費:CVT=24.0km/L、5MT=23.4km/L(XG)
■搭載グレード:RS/169万2000円(FF、CVT)、XL/155万9520円(FF、CVT)、XG/134万3520円(CVT)

■1L、直3ターボ:102ps/15.3kgm、JC08モード燃費:6AT=20.0km/L
■グレード:RSt/168万5880円(FF、5MT)、169万200円(FF、CVT)

■1.2L、直4+マイルドハイブリッド:91ps/12.0kgm+モーター3.1ps/5.1kgm、JC08モード燃費:27.4km/L(FF、ハイブリッドRS)
■グレード:ハイブリッドRS/169万1280円(FF、CVT)、ハイブリッドML/162万5400円(FF、CVT)

■1.2L、直4+ハイブリッド:91ps/12.0kgm+モーター13.6ps/3.1kgm、JC08モード燃費:32.0km/L(ハイブリッドSG)
■搭載グレード:ハイブリッドSL/194万9400円(FF、5AGS)、ハイブリッドSG/166万8600円(FF、5AGS)
※価格はFF

スズキスイフトは、エンジンの種類が豊富だ。直列4気筒の1.2Lには、ノーマルタイプ、マイルドハイブリッド、フルハイブリッドがあり、直列3気筒1Lのターボも選べる。これにスイフトスポーツの1.4Lターボが加わる。

これらのエンジン性能を比べると、1.2Lはすべて共通化され、最高出力は91ps、最大トルクは12.0kgmだ。1Lターボは102ps/15.3kgmに高まるが、アイドリングストップも装着されず、JC08モード燃費は20.0km/Lにとどまる。スイフトスポーツを別の車種として考えると、1.2Lエンジンから選ぶことになる。

まずエアロパーツなどを割安に装着したRS同士で、ノーマルエンジンとマイルドハイブリッドを比べると、後者は前者に比べて約10万円高い。この金額であれば、マイルドハイブリッドの燃費節約により、約10万円の価格差を9万kmで取り戻すことができる。従ってマイルドハイブリッドが買い得だ。

いっぽう、フルハイブリッドは割高になる。装備の違いを補正すると、価格はエコカー減税を考慮しても、マイルドハイブリッドに比べて20万円以上高い。この金額を燃料代の節約で取り戻すには、20万km以上の走行を要する。

ATの違いにも注意したい。フルハイブリッドのATは、1組のクラッチを使う5速AGSで、シングルクラッチ方式としては制御を綿密に行う。それでもマイルドハイブリッドのCVT(無段変速AT)に比べると、滑らかさに欠けてしまう。

そうなると最も買い得なエンジンはマイルドハイブリッドで、グレードは前述のスポーティなRSがベストだ。

■ベストグレード/1.2LマイルドハイブリッドのRS、169万1280円(FF、CVT)

■日産ノートは5種類のパワートレインを用意!

ノートは79ps/10.5kgmの1.2L、直3NAとスーパーチャージャー付きのDIG-Sの98ps/14.5kgmの1.2L、直3、そして1.2L、直3とモーターを組み合わせたe−POWERと、これに加えてリアをアシストする4WDのe-POWER X-FOUR、そして1.2L、直3エンジンにリアモーターがアシストする4WDの5種類

●エンジンの種類とグレード
■1.2L、直3NA:79ps/10.5kgm。JC08モード燃費:23.4km/L(S)
■搭載グレード:S/142万1280円、X/152万3880円

■1.2L、直3スーパーチャージャー:98ps/14.5kgm。JC08モード燃費:26.2km/L(X DIG-S)
■搭載グレード:X DIG-S/176万6880円、メダリスト/209万1960円

■1.2L、直3+e-POWER:エンジン79ps/10.5kgm+フロントモーター109ps/25.9kgm。JC08モード燃費:37.2km/L(e-POWER S)
■搭載グレード:e-POWER S/190万1880円、e-POWER  X/202万1760円、e-POWERメダリスト/235万3320円

■1.2L、直3+e-POWER+リアモーターアシスト(4WD):エンジン79ps/10.5kgm+フロントモーター109ps/25.9kgm+リアモーター4.8ps/1.5kgm。JC08モード燃費:28.8km/L(e-POWER X-FOUR)
■搭載グレード:e-POWER X-FOUR/223万7760円、e-POWERメダリストFOUR/256万9320円

■1.2L、直3+リアモーターアシスト(4WD):79ps/10.8kgm。JC08モード燃費:18.2km/L(X-FOUR)
■搭載グレード:X-FOUR/173万9880円、メダリストX-FOUR/195万480円
※価格はX-FOURグレード以外はFF

日産ノートは1.2Lの直列3気筒エンジンを搭載する。ノーマルタイプ、スーパーチャージャー、ハイブリッドのe-POWER、これにリアモーターでアシストする4WDのe-POWER X-FOUR、1.2L、直3NAエンジンにリアモーターアシストを加えた4WDのX-FOURの5種類と豊富。

このうち、スーパーチャージャーは魅力が乏しい。動力性能と燃費がいまひとつ不満で、ノイズも耳障りだ。従ってノーマルエンジンとe-POWERの選択になる。

X同士で価格を比べると、e-POWERはノーマルエンジンに比べて49万7880円高いが、エアコンのオート機能などが備わる。この違いにより、実質差額は45万円少々に縮まる。さらにエコカー減税でも約5万円の差が付くから、最終的な負担額の差は約40万円だ。

そこでデミオと同様に損得勘定を計算すると、1km当たりの燃料代はe-POWERが5.2円、ノーマルエンジンは7.5円になる。e-POWERでは1km当たり2.3円を節約できるが、40万円の価格差を取り戻すには、約17万kmの走行を要する。

それでも推奨グレードは、e-POWER Xになる。理由は運転感覚だ。エンジンは発電機の作動に使われ、駆動はモーターが行うから、ノーマルエンジンに比べると加速が滑らかに感じる。動力性能も上まわる。

e-POWERはアクセル操作に対する反応も機敏だ。エコ/Sモードを選ぶと、アクセルペダルを戻すと同時に駆動用モーターが回生充電を開始するから、効率の良い運転が行える。アクセル操作だけで速度を自由に調節できるため、運転の楽しさも味わえる。低燃費だけでなく、さまざまな付加価値が得られることもe-POWERの魅力だ。

■ベストグレード:ノートe-POWER X、202万1760円(FF、CVT)

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