■ダイハツは少し遅れ気味だが軽トラックに設定の積極性は◎
SAⅢ(周囲の情報収集のためのハードウェアはステレオカメラ)
【搭載車】
コペン以外商用車も含め全軽自動車に設定(軽トラックのハイゼットトラックには軽トラック用にチューニングされたSAⅢtが設定される)
【備わる機能】
・車両、歩行者に対する衝突回避&被害軽減(対車両/約4km/hから80km/h、対歩行者/約4km/hから50km/hで作動)
・2ペダル車の誤発進抑制機能
・車線逸脱警報
・先行車発進お知らせ機能
・オートハイビーム
【性能】
(以下、ミライースのJNCAPの予防安全アセスメントの結果より)
・停止車両への追突防止:40km/h程度なら停止できる模様
・大人の歩行者の単純な飛び出し:35km/hで停止
■【まとめ】結局どの自動ブレーキ装着車が優秀!?
JNCAPの成績とJNCAPのテストにはない夜間の歩行者への対応などの要素を総合してベスト3を選んだ。
・3位 ホンダN-BOX
日産&三菱に対し同等の性能を保持しているものの、夜間の歩行者と子供の陰からの飛び出しに対応していないのを減点材料とし3位。
N-BOXは上動画のように大人の物陰からの飛び出しには35km/hまで対応しているものの、同様のケースでの子どもの飛び出しには対応していない。
2017年デビューで新しいイメージの強い現行型N-BOXながら、自動ブレーキの進化のスピードの速さには驚かされる。
・2位 ホンダN-VAN
N-BOXのホンダセンシングに対しN-VANのホンダセンシングは夜間の歩行者にも対応するが、子供の陰からの飛び出しには対応していないと思われるため、今回は対歩行者の自動ブレーキの性能にウエイトを置き2位とした。
N-BOXと同様の自動ブレーキを採用しているものの、その動作性能を高めることで夜間の歩行者検知にも対応した点は評価できる。
・1位 三菱eKワゴン/eKスペース、日産デイズ/デイズルークス
前述したようにJNCAPで評価がまだされておらず、予想性能ということになってしまうことはご了承願いたい。
新しい三菱&日産の軽自動車用自動ブレーキは夜間の歩行者にも対応し、日中の歩行者の飛び出しに対する性能もN-BOX、N-VANのホンダセンシングの上を行くはずだ。
JNCAPの成績を中心に評価すると上記のような順になる。自動ブレーキの性能に特化した三菱&日産の新システムはたしかに優秀であるが、ホンダセンシングにもアドバンテージがある。
それは自動ブレーキ昨日での対向車と正面衝突を避けられない状況でホンダセンシング車が減速し、被害軽減に絶大な効果を発揮する機能、高速道路を使った長距離移動時などに非常に有難いアダプティブクルーズコントロール&LKASといったものだ。
そのためホンダセンシングと三菱&日産の新しいシステムの性能差、総合評価はユーザーが重視するポイントや欲しい機能の優先度によって評価が変わるくらいの僅差といえる。
総合すれば、軽自動車の自動ブレーキの性能はホンダと三菱&日産の新しいタイプがスズキ、ダイハツを大きくリードしており、しばらくはこの両社が牽引していくことになるだろう。
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