日産車の長寿高齢化が激しすぎる! モデルチェンジサイクル長すぎ問題に喝!


 クルマ好きにとってモデルチェンジはワクワクする出来事。新型が出るたびに本誌も大騒ぎするが、最近、日産の新型車がなかなか出てこないな~、という声をよく聞く。

 2018年になって登場したセレナe-POWER、そして2017年に登場したのはリーフ。2018年は、まったくの新車は1台もないのだ。確かに新型車を出しているものの、ゴーン体制になる前から日産を知っているクルマ好きにとっては少々物足りない。

 新車をなかなか出さない理由があるのだろうか? かつて日産も、2〜3年でマイナーチェンジして、4~6年サイクルでフルモデルチェンジするのがフツーだったからだ。

 はたして本当に、日産車のモデルチェンジは長すぎるのか、徹底検証してみた。

文/ベストカー編集部
写真/ベストカー編集部
初出/2018年11月10日号


■予想以上に高かった日産車の平均年齢

2007年12月に発売したGT-Rはすでに11年が経過している。いったいいつまで販売するのだろうかと言う声も聞かれる

 さてさて、最近の日産車のモデルチェンジサイクルが本当に長いのか? それを検証するために現行モデルの「平均年齢」を計算してみた。

 ここでいう平均年齢とは、各車が登場してから2018年まで何年経っているかを調べてそれを車種数で割って平均値を出したもの。

 ベストカー本誌では、26日号で毎回その月の販売台数を紹介しているが、それによると現在日産の乗用車は全部で21台。これをベースに計算すると日産車の平均年齢は、6.14歳という結果になった。

 最も年齢が高かったのは11歳のGT-R、生まれたてのセレナe-POWERは今年登場なので0歳だ。
 そのほか日産車で長寿なのは、フェアレディZの10歳、キューブの10歳、NV200バネットの9歳、フーガの9歳、このへんのクルマが平均値を上げている。

 確かにGT-Rみたいに年改を重ねているクルマもあるが、残念ながらここでは年改やマイナーチェンジはカウントしていないので、日産車の平均年齢は6.14歳という結果になった。

■平均年齢1.8歳のスズキに比べ、日産は6.14歳!

スズキ車のモデルチェンジサイクルを調べたら、平均年齢は1.8歳と、最もモデルチェンジサイクルが長いことがわかった

 では、ほかのメーカーはどうなんだということでまずトヨタ車の平均年齢を計算してみると、なんと5.11歳。確かに日産車よりも若い。

 トヨタで年齢を引き上げているのは、ハイエースワゴンの14歳、エスティマの12歳、ランクル200の11歳、プレミオ/アリオンの11歳だが、ハイエースやランクルはもともとモデルチェンジサイクルの長いクルマだから致し方なし。

 本来なら21歳になるセンチュリーが足を引っ張ったかもしれないが、新型になったので0歳カウント。これはトヨタにとって朗報かも。

 比較してみて面白いのは、日産の場合、ライバル車のフルモデルチェンジが遅れがち。例えばトヨタのアルファード/ヴェルファイアのライバルである日産のエルグランドは、2010年に登場したが、それ以降8年間そのまま放置。

 かたやアルファード/ヴェルファイアは2015年に3代目を登場させ、販売で大きく差をつけている。本来売れ線であるマーチ、キューブもそろそろなんとかしなくちゃいけない。

 それでは他メーカーの平均年齢も出してみよう。まず最近SKYACTIV技術で注目を浴びるマツダ。計算してみると平均年齢はジャスト4歳。

 車種的には10車種で、最も古いのがアテンザだが、それでも登場は6年前の2012年。精力的に新型車を登場させているのがわかる。

 そのマツダよりも上をいったのがレクサス。レクサスの平均年齢は3.57歳。で、そのレクサスより若かったのがスバル。こちらは平均年齢ジャスト3歳。

 スバルの場合、最も古いモデルが2012年登場のBRZだった。ついこの前に出たばかりと思っていたが、もう6年も経っているなんて時代が変わるのが早いな~と実感するばかり。

 車種の多いホンダは、さらに平均年齢が低く、2.92歳という結果。こちら車種的には26車種がノミネート。現行モデルのなかで、最も登場が古いのはアコード、ヴェゼル、フィットなどで、これらのクルマ登場は2015年。

 そのホンダを抜いたのはダイハツ。4車種と少ないながら平均年齢は2.5歳という結果になった。そして

 今回、最も平均年齢が低かったのはスズキ。なんと! 10車種ノミネートで平均年齢は1.8歳ということになった。最近、スズキは元気だなと思っていたら、矢継ぎ早に新型を登場させてきたということが数字でも明らかになった。

 さて、ここまで読んであのメーカーはどこに、と思った人いるかもしれない。そうです三菱。いろんな問題があって思うように新車を出せなかった時期があったからか、三菱の平均年齢は日産よりも高い6.8歳。
 2006年登場のパジェロと2007年登場のデリカD:5が足を引っ張り、こういう結果になってしまった。三菱には今後平均年齢が若返ることを期待したいところ。

 さてさて、各社が持つ生産車の平均年齢を見てきた本企画。三菱に次いで平均年齢の高かった日産は、やはりモデルチェンジサイクルが長い、と言われてもしょうがないということがわかった。
 ゴーンさん、今後はバンバン新型車を出して、我我クルマファンを楽しませてください。期待してますよ!

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