■お値段以上はここまで。これ以降はお値段相応か、高い……
そのほか、残りの日本車勢は、コンプリートモデルも個人的に好みだし、入れるべきかと思ったのだが、お値段以上というよりも、いろいろ付いているので価格は高くなるが、そのぶん価値も高い、というニュアンスとなる。
■シビックハッチバックの判定/お値段相応か、やや高め
タイプRだけでなく、実はシビックハッチバックもなかなかのもの。世界中の多くの自動車メーカーが欧州Cセグメントのハッチバック車をラインアップに持っているが、そのなかでもシビックは持って生まれたもの自体がかなりスポーティで、このクラスでスポーティなテイストを味わいたいのであれば、シビックハッチバックがイチオシだ。
ただし、このクラスでは価格は高めなほうで、おねだん以上かどうかという今回のお題に対しては微妙な気もするので、忖度なしでおねだん以上ではないと判定した。
■シビックハッチバック
価格280万0440円→価格相応か、やや高め
■価格対エンジンフィール 5点
■価格対動力性能 6点
■価格対ハンドリング 7点
■価格対ファントゥドライブ度 7点
■価格対乗り心地 5点
合計30点
★判定/お値段相応か、やや高め
■ノートNISMO Sの判定/お値段相応か、やや高め
e-POWERが大ヒット中のノートには、NISMO系のコンプリートモデルもラインアップされていて、実に約1割の販売比率を占めるとか。実用的なコンパクトカーであるノートで、走りを求める人も少なくなく、いかにその期待に応えているかがうかがえる。
走り味はいたって骨太で、引き締まった足まわりもいかにもNISMOな感じがする。見た目も、NISMOモデルならではの、小さくても存在感のあるいでたち。e-POWERでもNISMOが選べるのもポイントだ。
■ノート NISMO S
価格232万8480円→価格相応か、やや高め
■価格対エンジンフィール 6点
■価格対動力性能 5点
■価格対ハンドリング 6点
■価格対ファントゥドライブ度 7点
■価格対乗り心地 4点
合計28点
★判定/お値段相応か、やや高め
■ヴィッツGRスポーツGRの判定/やや高い
ヴィッツGRスポーツGRも、価格はそれほど高くないが、ノーマルのヴィッツとは別物。
いかにもコンプリートモデルっぽい引き締まった足まわりには、アクセルワークで曲がり具合を積極的にコントロールできる味付けで、ドライブしていてとても楽しい。
CVTは美味しい回転域を維持して走る独自の制御が入っていて、これがラリーのような走り方で効いている。CVTでこんな仕様のクルマは他にない点でも価値は高い。
惜しむらくはエンジンがノーマルなので、MTもCVTも非力であること。そして価格があがったぶん、相対的に、エンジンの印象が下がるので採点もこうなった。
トヨタのなかでのGRのレギュレーションに則ってのものなので仕方がないが、ほかの部分がよくできているだけに、なおのこと、そこが残念ではある。
お値段以上かどうかは、受け取る側がこの味を好むかどうかにかかってくるが、とにかくノーマルのヴィッツにはない、ツウ好みのクルマであることには違いない。
■ヴィッツGRスポーツGR
価格229万2840円→価格はやや高い
■価格対エンジンフィール 5点
■価格対動力性能 4点
■価格対ハンドリング 6点
■価格対ファントゥドライブ度 7点
■価格対乗り心地 4点
合計26点
★判定/やや高い
■ジュークNISMOの判定/やや高い
ジュークNISMOも、モデル末期ながら、NISMOモデルとしての作り込みはさすがと思わせる。しかし、このクラスで300万円に達しようかという価格はやや高く感じる。
さらに、このクラスとしては貴重なNISMO RSのようなモデルまでラインアップされていることも注目に値する。ジュークNISMOの190ps/24.5kgmに対し、ジュークNISMO RSは214ps/25.5kgmを発生する専用チューンの1.6L、直4ターボは凄い。しかし、346万8960円は高い。過激なクルマを出してくれたのは誉めたいのだが……。
■ジュークNISMO
価格297万1080円→価格はやや高い
■価格対エンジンフィール 6点
■価格対動力性能 5点
■価格対ハンドリング 6点
■価格対ファントゥドライブ度 6点
■価格対乗り心地 4点
合計27点
★判定/やや高い
■欧州ホットハッチの2台は?
■VWポロGTIの判定/やや高い気もするが価格相応
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