【FJ、iQ、ウィングロード…】 とてもステキだったガッカリ絶版車 7選

■マツダプレマシー:生存期間/2010年7月~2018年1月

NAGARE(ながれ)のデザインを具現化したミニバンが3代目プレマシー。ボディサイドのキャラクターライン、NAGAREラインは非常に凝ったものだったが、2011年6月に日産へOEM供給されたラフェスターハイウェイスターにはNAGAREラインは採用されなかった。このプレマシーをもってマツダのミニバンラインアップは消滅した

プレマシーはいいクルマだった。ハンドリングはミニバンNO.1! だったんじゃないか。 マツダのZOOM ZOOMな走りがそのまんまミニバンで実現! こんなヨーロピアンな走りをするミニバンはプレマシーだけ! だった。

でも、プレマシーは売れなかった。こういう背の低いミニバンという時点で、時代にそぐわなくなっていたんだよね。でもビアンテも売れなかったし、「背を高くすりゃよかったのに」とも言えない。

■もしこうしていれば、売れたかも!?

じゃどーすりゃよかったのか? 個人的には、プレマシーの最大の欠点はカッコよくないことだと思ってました。

サイドの水が流れたみたいなキャラクターラインはあんまり意味ないというか、気づく人いなかったんじゃないでしょうか。せめてデザインでハッとさせてくれれば、売れなくても「惜しいクルマをなくしたなぁ」っていう思いは増したはず。

プレマシーは登場の時期が悪かったんだよね。マツダデザインが現在の前田育男体制になったのは、プレマシー発表2年後くらい。このプレマシーは前任ローレンス・ヴァン・ デン・アッカーがデザインしたもの。

前田さんの「魂動デザイン」が注入されてりゃなぁ。RXヴィジョンみたいな超スタリッシュなフォルムのミニバンだったら、売れそうな気がしませんか? まあコワモテがウケる今の日本のミニバン市場じゃ、売れないでしょうけど……。マツダは歌舞伎顔のビアンテでも失敗しているしね。

■マツダMPV:生存期間/2006年3月~2016年3月

デザインコンセプトは「刀の研ぎ澄まされた質感」、CMキャッチコピーは「スポーツカーの発想でミニバンを変える」。ボディサイズは全長4860×全幅1850×全高1685㎜と国内ミニバン最大級のサイズだった

MPVは実にステキなミニバンだった。走りはマツダらしくメッチャよかったし、デザインもミニバンとしては猛烈にカッコよかった。アメリカンで大らかな雰囲気があって、所帯じみた感じがまるでなくて。これに乗ればガイジン家族になれる! みたいな。

でも、MPVは売れなかった。全幅は1850mm。やっぱりサイズがアメリカン過ぎたような気がする。でもアメリカでは売らなかったんだよね、先代が販売不振で……。アメリカで売れず、日本で売れず、中国でもアジアでも売れず。世界中で売れなかった。ナゼ!?

■もしこうしていれば、売れたかも!?

アメリカでは小さすぎて、日本では大きすぎたんでしょうか。少なくとも日本ではデカすぎたし、その割に顔がシュッとヨーロピアンで、アルファード系みたいな押し出し感は皆無。いいクルマ過ぎて、理想を追い過ぎて売れなったとしか言いようがない。

だからって、顔をアルファードっぽくすれば! とも言えないしなぁ。あえて言えば、「せめて全幅が1800mm未満だったら」くらいの感じでしょうか。MPVは理想を追って滅んだのだからアッパレじゃ! うむう。

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