【業界初 新型レーザー式移動オービス対応探知機テスト!】うっかり速度超過を防ぐべし!!

 市街地の住宅街など生活道路を猛スピードで走り抜けるクルマが多い。そんな危険なクルマから歩行者を守るため、特定の区域内で最高速度を30km/hに制限する取り組みがゾーン30。2011年に警察庁が全国の警察に通達を出し、整備が開始され、現在では3000カ所以上に広がってきている。

 そんなゾーン30や小学校周辺地区での重大交通事故抑止のために行われる速度取り締まりに導入され始めてきているのがレーザー式移動オービスだ。

 このレーザー式移動オービスに、業界で初めて対応する探知機として登場したのが、ユピテルの「LS300」だ。

 GPSアンテナ内蔵タイプのLS300は、本体背面の2つのセンサーでオービスのレーザー光を受光。誤警報を軽減し、高精度の警報を実現している。ゲリラ的に行われるレーザー式移動オービスによる取り締まりにも対応する。

 本文中にも記載があるが、こうした「速度取り締まり探知機」の類は、決して脱法行為を推進してはならないし、使う人間のモラルをより厳しく問う装備だ。

 こうした装備を付けることで、より安全意識、順法意識を高めていただきたい、という思いで紹介します。

 さっそくユピテルLS300を装着して走らせてみた。はたしてレーザーを探知できるのか?

文/ベストカー編集部
写真/ベストカー編集部
初出/ベストカー2019年4月26日号


■取り締まりを意識することで安全運転の気持ちを高める

※このページで使用している「LS300」は開発車のテスト品のため、実際の製品とは一部外観が異なります

 いわゆるレーダー探知機というのはベストカー読者の皆さんならばご存知だろう。速度取り締まり機の発するレーダー波を受信して、神出鬼没に実施される速度取り締まりを事前に探知し、警報音でドライバーに知らせる機器だ。

 こうしたものに対して、「それってつまり、取り締まりをしていることを察知して、そこだけ速度を落とすってことでしょ!?」、「取り締まり逃れにすぎず、警察がいないところでは速度違反をしてもかまわないってこと!?」、「結局は速度違反を推奨しているのと同じだろ」といったご意見をお持ちの方もいるだろう。

 たしかにそのお考えはきわめて当然だと思う。もちろん、ベストカー編集部は速度違反を推奨するつもりもなければ、やむを得ないものとして黙認するつもりもない。

 大前提として速度違反を含めた交通違反は厳に慎むべきであり、違反をしないように最善の注意を払うべきであることは当然だと考えている。

 でも……、現実的な話として人間はミスをする。うっかり速度制限の切り替わりポイントを見落としてしまうこともあるだろう。

LS300の背面。指さしている部分が取り締まり機の発するレーザーをキャッチするLASER Twin Receiver。レーザーとは非可視光線で、VICS光ビーコンや衝突防止システムのセンサーなどにも使われており、誤作動をいかに防ぐかが開発のポイントだったというのも、なるほどわかる

■実勢価格は3万円前後

愛知県内で偶然遭遇した可搬型オービスのレーザー波に反応して警報を発するユピテルLS300。実際に編集部の社用車に装着して試してみたのだが、街中を走っていてほかのレーザーを受けて誤警報を発するような場面は皆無であった。また、LS300は従来型のレーダー式にも反応するほか、GPSと地図機能を搭載し、据え置き型オービスの警報もしてくれる

 ドラレコやレーダー探知機などのドライバー支援機器を開発、販売するユピテルが4月から発売開始したLS300は、レーダー式取り締まり機に対応するのはもちろんだが、最新型のレーザー式速度取り締まり機に対応しているというのが新しい。

 実勢価格は3万円前後で、販売経路の違いでGS103、A350αというモデル名が変わる。

 レーダーとレーザー、なんか言葉が似ているので同じようなものだと考えてしまいがちだが、レーダーは「電波」でレーザーはTVリモコンなどにも使われている赤外線なども含めた非可視光線、つまり「光」なのである。

 この「光」を使った速度取り締まり機を代表するのが、現在全国配備が一気に進められている可搬型オービスだ。当然ながら従来型のレーダー探知機では、このレーザー式取り締まり機を探知することはできない。

 ユピテルLS300は独自に開発した「レーザーツインレシーバー」により、取り締まり機の発するレーザーを高精度で探知することが可能となった。

 レーザー波は、例えばVICS光ビーコンや、自動車に搭載される衝突防止支援システムのセンサーとしても使われるなど、路上にあふれている。

 これらに反応していたら警報は常に鳴りっぱなしになってしまうため、取り締まり機のレーザー波を確実に探知する一方、ほかのレーザーをカットするかが開発のキーポイントとなったはずだ。

 実際、開発最終段階の試作品を借りて試してみたのだが、都内を中心に街中を走らせたところ、レーザー波の誤警報は一度もなかった。

 そして警報を発する場面に遭遇したのだが、まさにレーザー式可搬型オービスの取り締まり現場!! 確実に取り締まり機のレーザー波をキャッチして警報を発してくれたわけだ。

■安全運転の意識を高めてくれる運転支援機器

 ここで冒頭の話に戻るのだが、この可搬型オービスは主にゾーン30と呼ばれる制限速度30㎞/hの生活道路での取り締まりに活用されるという。近くに学校や幼稚園などがあるエリアも当然含まれる。

 ユピテルLS300は、GPSを搭載しており、地図機能も併せ持つ。例えば制限速度が切り替わるポイントに差し掛かると音声でそのことを知らせてくれる機能もある。ドライバーのうっかりミスを助けてくれるのだ。

 LS300はレーザー取り締まり機だけではなく、従来型のレーダー式にも対応する。また、固定型オービスの情報もマップ情報に搭載されているため、ループコイル式オービス地点を知らせる警報も発する。

 これらの情報は音声で発せられるため、その都度「ハッ」と気づかされて速度の確認を改めてする機会になる。

 普段から制限速度をはじめ、交通法規遵守には高い意識を持っているつもりではあるが、こうした警報で再確認の機会となりうっかりミスを防ぐことができることにより、より安全運転に対する意識を高めることになるのだな、と再認識した。

 最後に、現在どんな速度取り締まりが行われているか紹介しよう。

■レーダー式取り締まり

一般的に多くみられるレーダー式取り締まり

 全国的に最も多く見られる方式。有人式の速度取り締まりで使われる、レーダー波を発射して、その反射波のドップラー効果により対象車の速度を計測する方式だ。いわゆるレーダー探知機で探知可能だが、ステルス式は探知が難しい。

■光電管式取り締まり

都内で見かける機会の多い光電管式。レーダー探知機では探知できない

 東京都内ではレーダー式よりも多く見られる。一定の間隔で路肩付近に設置された2つの光電管の間を通過する時間を計測し、速度を算出する。レーダー波を出すようなことがないため事前探知は不可能とされる。 

■ループコイル式オービス

ループコイル式はレーダー波といわれる電波でなく、道路に埋設されたループコイルの磁気で計測する仕組み。レーダー探知機では反応しないため、事前に設置場所を把握する必要がある。 アスファルト内に埋設された磁気センサーにて車速を計測し、その先にある赤外線ストロボとカメラにて記録。この記録部は、路肩や中央分離帯にひっそりと設置されている

 固定式オービスの計測方式として現在の主流となるのが、路面に埋め込まれた速度計測用センサー(ループコイル)によるもの。事前探知は不可能。レーダー式の「LHシステム」にとって代わるように全国的に設置が進められている。

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