クルマを高く売る最新テクニック

 クルマを買い替える際、今まで乗っていた愛車はできるだけ高く売りたいもの。では、高く売るにはどうすればいいのか?

 最近は新しいクルマ買い取りの形態なども登場しているため、そういった新しい流れとともに、クルマを売るための基本的なポイントを、クルマの売買にも詳しい自動車評論家の渡辺陽一郎氏が伝授する!

キズなどクルマの状態はどうしておくのがベスト?

 愛車を売る時に一番大切なのは、愛車が「自分の商品」だと認識することだ。ユーザーと業者の立場が、新車の購入とは逆になる。買い取り店や新車ディーラーは、自分の商品を購入する「お客様」。卑屈になる必要はないが、偉そうにはできない。そして自分の商品が魅力的に見えるように努力するのは、売る側として当然の配慮だ。

 なので査定は、内外装をキレイにした状態で受ける。外観は洗車して、ワックスもかけておく。車内、荷室、エンジンルームなどの清掃も行いたい。

 セールスマンに「査定を受ける時、クルマをキレイにしておくほうがいいですか」と尋ねると、「いつも使っている状態で結構です」と返答されることも多い。洗車をしたから、査定額が高まるとは限らない。

 それでも売買をする当事者の常識的なマナー、配慮として、洗車はしておきたい。

 セールスマンによっては、「汚れた愛車をそのまま査定させるお客様が、日常的な点検を細かく行っているとは考えにくいです。逆にキレイにしてあると、大切に扱われてきた車両だろうと考えます」という声も聞かれる。洗車がセールスマンの印象を左右することは間違いない。

 特に買い取り店のスタッフ、新車のセールスマンにはクルマ好きが多い。愛車をキレイにしている人と、乱雑に扱う人で、どちらが共感を得やすいかは明らかだ。

 だから査定を受ける愛車に手入れをするのは大切だが、修理をする必要はない。修理費用を補えるほど、査定額は高まらないからだ。コンパウンドを掛けて、細かなキズが見えにくくする程度で充分だろう。

 いっぽう、装備や附属品には注意したい。例えば汎用のアルミホイールを装着している場合、購入時に付いていた純正ホイールも添付したほうが、査定では有利になる。必要に応じてノーマル状態に戻せるからだ。オーディオをカーナビに付け替えた場合なども同様になる。

 稀にカーナビをはずして査定を受けるユーザーもいるが、特別に愛着のある場合を除いて避けたほうが無難。

 ★得する情報1/キズ修理は基本的にしなくてOK★

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 査定を受けるためにキズの修理をしても、かかった修理費用ほど査定額が高くならないというのが基本。簡単キズ補修などで安くすませても、キズがある場合のマイナス査定と変わらない。

 修理費のほうが安くつくケースは、偶然に格安にきちんとした修理ができた場合や、業者がどうしても買い取りたい車両であればキズに関係なく高く買い取ってくれる場合など。7〜8年落ちの車両はキズがあっても直す必要はないという。

★得する情報2/高く売るために知っておきたいポイント★

 ■ボディカラーによる査定額

 ボディカラーによって査定額は異なるが、どれだけ違うのか? 基準となるのはホワイト、シルバー、濃いブルーで、プラス査定となるのはパールホワイトとブラック。例えば3年落ちのプリウスの場合、この2色はプラス3万円。そのほかの色はおおよそマイナス査定になって、グリーンやレッドなどはマイナス3万円。

 ■走行距離による査定額

  何㎞くらい走行すると査定に影響するものなのか? これは年式にも関わってくる。これもプリウスので例を出すと、5年落ちだと4万〜5万㎞の走行距離が標準。走行がこれ以上多いとマイナス査定、少ないとプラス査定。

 走行6万㎞だとマイナス5万円。3年落ちだと3万〜3万5000㎞の走行距離が標準となる。いずれも、目安の金額で車種などによって査定は異なる。

買い取り店での査定の駆け引きテクニック

 ウェブサイトなどには、車種/グレード/年式/走行距離などによる査定額が公表されている。ただし概算で、実際の金額は査定を受けないとわからない。車両の状態はそれぞれ異なり、先の項目で触れたようにディーラーの事情も絡むためだ。

 新車の値引きと同様、査定額も商談である程度は拡大できる。最近は買い取り店同士の競争が激しく、ユーザーも業者によって査定額に差が付くことを知っている。「査定額の競合」に持ち込むケースは珍しくない。

 ある買い取り店のスタッフは、「自社で中古車販売網を持っている業者は、高額査定を出しやすい」と言う。中古車のオークション(車両を業者が競り落とす市場)に出品する費用が省かれるため、良質な車両であれば、査定額が少し高くなっても手に入れたいわけだ。

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 つまり「高値で買い取れる業者」を探すことが大切。手間を要するが、なるべく多くの査定を受けるようにしたい。

 査定を受ける時には、ひととおりの書類を用意する。所有者の名義が記載される車載の自動車検査証(車検証)は不可欠だ。ディーラーローンを完済できていない時など、所有権が留保されていて、所有者の名義が販売会社になっていたりする。

 この時には「所有権解除」の手続きが必要だ。車両を売却したお金でローンを完済するとしても、買い取り店が「所有権解除」に関係すれば、査定額から手数料を差し引かれる。このほか自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の保険証明書、自動車税を納めていることを示す自動車納税証明書、リサイクル券なども必要になる。

 こういった書類をそろえて査定を受けるが、自分で買い取り店に愛車を持ち込むか、それとも出張査定を依頼するか、という選択もある。

 査定額はどちらでも変わらないから、ユーザーの気持ち次第だ。「手間をかけて自宅まで来てもらうと、仮に示された査定額が安くても断りにくい」と思うなら、買い取り店に持ち込めばいい。「その査定額では売却できません」と断れる。

 またユーザーによっては、「買い取り店の店内でスタッフから売却を説得されると、たとえ査定額が安くても、萎縮して承諾してしまいそう」と心配する。ならばリラックスできる自宅で商談すればいい。

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