トヨタセルシオ(初代)1989~1994
流通価格帯:約40万~160万円
平均価格:約78万円
初代トヨタセルシオは1989年10月に登場。ひと頃のVIPセダンブームによって多くのクルマがカスタマイズされて姿を消してしまったが、まだ初代セルシオの中古車は26台も流通している。
すでに相場は底値に達しているようで、3カ月前の平均相場は約80万円。その後一時的に値落ちして、現在は約77万~78万円の横這いで推移し、目立った値動きがない状況だ。
初代セルシオの価格帯は約40万~約160万円と幅広くなっている。走行距離を見ると、最終年式でも25年が経過しているにも関わらず、走行距離1万km台という中古車も流通している。
現在流通している中古車は総じて年式の割に走行距離が少なく、その結果、販売価格もやや高めとなっているのだ。
グレードではエアサス仕様のC仕様が圧倒的に多くなっているが、エアサスは乗り心地こそ良いものの、修理代金は中古車の代金以上に掛かってしまう。流通台数は少ないが、コイルサスのAかB仕様を狙いたい。
ホンダNSX(初代)1990~2006
流通価格帯:約320万~2160万円
平均価格:約660万円
1990年9月より販売開始された初代ホンダNSX。デビュー当初の車両本体価格が800万~860万円と当時の国産車としては非常に高額車だったが、現在でも平均価格は約660万円と高値をキープしている。
3カ月前の平均価格が615万円だったので、わずか3カ月で45万円も値上がりしているのだ。
この原因は、流通台数の減少によるもの。3カ月前はピーク時約85台流通していたのだが、最近では70台まで減少。走行距離も少なくなっているので、走行距離の延びた車両本体価格の安い物件が市場から姿を消したと考えられる。
現在、初代NSXの中古車の価格帯は約320万~約2160万円と非常に幅広い。中古車のほとんどがリトラクタブル式ヘッドライトの前期~中期モデルで、固定式ライトとなった後期型はほとんど流通していない状況だ。
トランスミッションはMTが約55%、ATが約45%でMTが優勢でフルノーマル車ほど高額となっている。そして、NSX-Rにも触れておきたい。流通台数はわずか6台で、そのうち5台が3Lエンジンを搭載した前期型で、3.2Lエンジンを搭載した後期型はわずか1台。
NSX-Rの価格帯は約2290万~約3790万円と超プレミア価格となっている。今後はさらに高騰する可能性が高い。
ホンダインテグラタイプR(初代)1995~2001
流通価格帯:約59万~約280万円
平均価格:約120万円
1995年10月、初代インテグラに設定された3ドアクーペ(DC2型)と4ドアハードトップのタイプRは後世に残る名車だ。
搭載されたエンジンはB18CスペックRと呼ばれる1.8LDOHC VTECで、200ps/19.0kgmを発生。初期型はエンジンのポート研磨を手作業で行っており、カムカバーの赤い結晶塗装は誇らしげだ。
トランスミッションは2~5速がクロスレシオ化された5速MTで、ヘリカルLSDが装着されていた。
1998年1月に発売された後期型は、98スペックRと呼ばれ、タイヤサイズを195から215への大型化をはじめ、ブレーキローターの大型化、モノコックボディの高剛性化、足回りやECUの見直しなどが行われ、走行安定性が向上した。
1999年12月には、00スペック、99スペックと呼ばれる初代タイプRの最終型が発売されたが、動力性能は98スペックからの変更はない。
初代インテグラタイプRの価格帯は59万~約280万円で、平均価格は約120万円だ。流通しているインテグラタイプRは、修復歴車が多く、走行距離も10万kmオーバーのものが多い。
なかには1オーナーで約9万Km走行、約200万円といったものや約2万Km走行の1オーナーで約280万円といったものがあるが程度のいいものはやはり高い。
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