最近では重鎮のテレビタレントまでが「リタイア」を口にするなど、いわゆるセカンドライフが注目を集めている。それは自動車も同じで、日本で一度生産終了になったクルマが海外でバカ売れする現象が起きている。そこで今回は、セカンドライフで大成功しているクルマをご紹介しよう。
※本稿は2024年7月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年8月26日号
■クルマのセカンドライフ1:終売後に新天地で大ブレイク!!
まず紹介するのは、中古車になって新天地で大ブレイクしているクルマたち。
なかでも第二の人生を謳歌しまくりなのがイストだ。確かに出た当初は人気だったが瞬く間に現役を終えた……。
と、思っていたら、なんと遠くアフリカの地に向かい、超人気者になっていた。人気のワケはタクシー需要で、現地には黄色いイストのタクシーであふれかえっている。見知ったクルマが馴染みのない姿で大量に走っており、現地では貴重な足として大活躍。
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そして、今最もホットなのが日本の軽トラたち。日本では生活を支える“脇役”だった彼らが、アメリカ現地では楽しい乗り物としてモテモテ。多分、カートやポケバイで遊ぶようなノリなんだろうけど……。
今頃、日本の狭い農道から、ルート66のような広大なハイウェイを伸び伸びと走ってるに違いない。第二の人生、サイコー!!
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本拠地以外で大成功したクルマもいる。フランスのプジョー 405なんかはもうそれの際たる例。
イランは厳しい経済制裁の影響で国外から新車が入ってこないなか、現地のIKCOという会社が今も生産しており、なんなら2022年度は年間で約16万台も売れたんだとか。この数字は同年の日産 ノートとランキングで拮抗するのだから、もう立派すぎる。1980年代のクルマだよ、コレ……?
もっと強烈なのがフィアット 124。「旧ソ連のラーダ」といえばピンとくるかもしれない。設計もスタンダードな1960年代の凡庸なファミリーセダンだ。
コレ、旧ソ連・ロシアをはじめ、トルコやインド、韓国などあらゆる国でライセンス生産されていたのだけど、全モデルを合わせた累計生産台数は歴代2位のT型フォード並みの1500万台だとか。マジ!?
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