【高速道路 最高速110km/h引き上げ】試験運用まであと一歩

ここが知りたい! 110km/h試験運用の疑問

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新東名は、写真のように一部区間では“暫定的に”片側2車線運用を行っている

 今回の最高速110km/h引き上げ試験運用に関して気になるポイントがいくつかある。ここではQ&A方式でそのポイントを整理していきたい。

 Q1、なぜ、今回発表された区間で試験運用を行うの?

 A1、3車線と2車線の両区間で安全への影響を見定めたかったから。新東名を管轄するNEXCO中日本の宮地克人社長も「現在3車線で運用されている区間と、2車線で運用されている区間の両区間が混在しているため安全性の検証に適しているのではないか」とコメントしている。

 ※新静岡IC〜森掛川ICは片側3車線区間と2車線区間が混在している

 Q2、実際のところ実施はいつから?

 A2、冒頭でも書いたとおり不透明だが、少なくとも5年先といったことはないだろう。「一部報道では(実施開始が)1年半後とありますが、まだお話しできません」と宮地社長は明言を避けるが、

 仮に2年後に試験運用開始ということなら、来年度中には何か発表があるハズだ。

 Q3、試験運用に向けての課題は?

 A3、110km/hの試験運用をするためには速度標識や情報板の整備が不可欠(現在100km/hの区間は特に速度標識がないため)。これらの整備を早急に進めることが早期の運用開始にもつながる。

 Q4、大型トラックの最高速度は80km/hのままだけど、普通車の最高速が110km/hになったら、速度差が増えて危険ではないのか?

 A4、それも含めて検証していくというのが試行運用の狙い。

 一般的に考えれば、最高速が100km/hなのか、あるいは110km/hなのかということよりも、「ペースの遅いクルマは走行車線を走り、速いクルマは追越車線を適切に使う。適度な車間距離をキープする」という“マナーとルール”双方の徹底が安全に直結するのではないだろうか。


 各国の最高速度は以下のとおり。

 主要国と比べると、日本の高速道路における最高速は低い部類だ。最高速の引き上げは移動時間の短縮=生産性の向上にもつながる。

 安全をきっちり見極めたうえで、最高速の引き上げを行えば経済活動にとってもプラスの作用があるだろう。

■主な海外の高速道路の最高速度

  • ・100km/h…ノルウェー、日本
  • ・105km/h(65mph)…アメリカ※州により異なる
  • ・110km/h…ロシア
  • ・112km/h(70mph)…イギリス
  • ・120km/h…中国、韓国、フィンランド、トルコ
  • ・130km/h…オーストラリア、フランス、ドイツ(アウトバーンの一部など、速度無制限区間あり)

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