いまや世界一の自動車販売市場となった中国。その中国市場のトップブランド「紅旗」のディーラー(日本第一号店)が大阪にオープンした。本稿ではその開店記念に実施された披露会のレポート。日本の常識とややズレていて驚きの連続でした!!
文/加藤久美子
写真/加藤博人
■12月19日に日本初の中国ブランド車ショールームがオープン!
2021年2月に日本上陸を果たし、各種のテストや手続きを晴れて日本のナンバーを取得した「紅旗H9」。その最上級車種、4座仕様の「H9 G4」が鎮座するショールーム「紅旗(日本)旗艦店 紅旗日本エクスペリエンスセンター」が大阪市浪速区のなんば駅近く、元町2丁目交差点の一角にオープンした。ビルの外壁には「紅旗」と「HONGQI」(ホンチー)の看板が掲げられている。
オープン当日はビルの周囲を取り囲むように、1階にも2階にもあふれんばかりの祝花が飾られ、巨大な胡蝶蘭も美しく並べられていた。報道関係は朝日新聞、日本経済新聞、日刊自動車新聞、そしてなんとNHK大阪までが取材に来ていた(当日の夕方~夜のNHKニュースで報道されていた!)。報道陣もなかなか豪華な顔ぶれだが、来場した来賓の方々もこれまたスゴイ顔ぶれだ。
中華人民共和国駐大阪総領事館、中華人民共和国文化観光部駐大阪事務所などの政府機関に続いて、中国東方航空、中国国際航空、JIAC日本支部、天津航空、中国郵政航空、中国工商銀行などの在日本中国企業の支社長、社長クラスをはじめ、大阪華僑総会、日本中華総商会の偉い方々などとてもゴージャス。
中華人民共和国駐大阪総領事館から薛剣(せつ・けん)駐大阪総領事が祝辞を述べ、第一汽車集団輸出入有限公司(FAW Group Import & Export Co.)と長春市人民政府からの祝賀メッセージも披露された。
また、セレモニーでは日本で初めて紅旗オーナーとなった方からの祝辞に続いて早くも、 『宣布全日本红旗车友会成立』(紅旗オーナーズクラブ日本の設立を発表)が行われた。
■中国式で行われたセレモニー、びっくり情報が多々
筆者はこれまで様々な新車発表会や新店舗のオープニングセレモニーに参加してきたが、中国車はもちろん、中国式で行われたショールームのオープニングは初めてのことだった。
カルチャーショックというかなんというか。様々な「びっくり」があったので少し紹介してみたい。
●びっくりその1 昼食の弁当箱がなんと!紅旗のロゴ入り その理由は?
セレモニー終了後、2階で昼食をいただいたのだが…そのお弁当箱がなんと!「紅旗」デザインの弁当箱であった。こ、これはスゴイ。このお弁当箱はわざわざ中国で製造して日本に送ってもらったそうだ。
主催者の説明によると、中国では自動車ディーラーでお昼時にお客さん向けにランチを出すことが多いそう。
例えばオイル交換などの軽整備でディーラーを訪れたお客さんに対して、オイル交換が終わるまでの間、ディーラーでランチ出すときに使われるのが、このようなロゴ入りお弁当箱なのだそう。実際はお弁当ではなくビュッフェ形式であることが多いそうだが、日本の自動車ディーラーにはない中国式おもてなしを初めて知った。
ちなみに当日いただいたお弁当は大阪市内にある鉄板焼の有名店「煌」の特注品でステーキ肉が最高においしかった!
●びっくりその2 紅旗最上級車種より高い! 1800万円のカメラ
セレモニー当日には公式の撮影スタッフがスチルとビデオと3名が参加していたが、そのうちのスチルカメラマンが使っていたカメラが凄まじい高級品だった。お値段1800万円!!!!
ショールームに鎮座する紅旗H9最上級グレード+オプションを合計した1500万円よりも高額だ。こちらは1億5100万画素の超高解像度カメラシステムで有名なPHASE ONE(フェイズワン)というデンマークのカメラブランドの(たぶん)最上位機種である。
そのカメラで撮ってもらったのが以下の写真だ。
●びっくりその3 京都から舞妓さんも来場!
セレモニーの前日に届いた「式次第」(中国語では「流程」)には来賓の参加者リストがあり一番下に「芸妓2名」とあった。洋装のコンパニオンを想像していたのだが、なんと!訪れたのは京都の舞妓さんだった。大阪には舞妓さんはいないので、わざわざ京都から呼んだとのこと。大阪の街中で舞妓さんの姿を見るの実にレアな体験だったが華やかなセレモニーにさらに花を添えた舞妓さんはとても美しかった!
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