カスタムグレード人気によるエアロの標準化も理由だった!
メーカー純正エアロパーツではなく、従来はアフターパーツだったエアロパーツを標準装着するクルマが増えたのも、エアロパーツを装着したクルマが少なく感じる理由の1つのようだ。
軽ハイトワゴンやミニバン、コンパクトカーにもエアロパーツをまとったスポーティなグレードが用意されている。今やそれらは人気グレードとなって、幅広い車種で展開されているのである。
最初に挙げたエアロパーツが装着しにくい車種でも、新車開発時にエアロパーツを同時に開発しているから、センサー類に影響を与えるようなリスクはないし、段差などの乗り入れ時にも底部を擦ったりぶつけて割れるようなことがないなど実用性も確保されているから、気軽に乗り回せるのもメリットだろう。
ただ、あまりにも完成度が高く、また同じスタイリングのクルマがたくさん走っているので、エアロパーツが装着されていないグレードのクルマと混ざって街中を走っていても、違和感なく風景と一体化しているので、気付きにくいのだ。つまりオラオラ顔、ドヤ顔のクルマが増えすぎたためにあまり驚かなくなったというわけだ。
クルマのカスタムやドレスアップを「自分らしさの表現」として楽しんでいるのはごく一部のマニアに限られるのが現状のようだ。
以前はカスタムしていたドライバーの多くは、自分好みにカスタムすることの難しさに懲りてしまい、確実にセンスのいいスタイリングに仕上げられているメーカー標準のエアロ付きグレードに落ち着いてしまったという見方もできそうだ。
そのためカスタム上級者やマニアは、あえて普通グレードを購入しアフターパーツのエアロを装着することで、自分のセンスをアピールしているようなケースもある。
クルマを所有する使い方が続く限りは、また個性的なカスタムが増えたりと流行は繰り返すのかも知れないが、現時点ではエアロパーツは標準化が進み、街で見かけても気付かないほど馴染んでいるのが実際のところのようだ。
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