おじさんが思わずイラっと頭にくる[クルマのいらない装備]と下取りで有利な最新装備

■ワンタッチウインカーって本当にいるのか?

ワンタッチウインカーは3秒間作動するクルマが多い。そんなにウインカーの消し忘れが多いのか?
ワンタッチウインカーは3秒間作動するクルマが多い。そんなにウインカーの消し忘れが多いのか?

 ワンタッチウインカーがあることすら知らないおじさん(失礼)に改めて説明しておくと、ウインカーレバーを1回操作すれば、3~5回ウインカーが点滅して自動的に消灯するのが、ワンタッチウインカーだ。

 ワンタッチウインカー最大の利点は切り忘れが防止できること。ウインカーを点滅させたまま直進を続けるクルマいると、後続車や歩道者などは、いったいそのクルマがどこに行きたいのか戸惑うことが多いが、ワンタッチウインカーならばこうしたトラブルを回避できる。

 でも、ワンタッチウインカーが付いていない車種では、交差点で右折、左折をして、ハンドルを戻せばたいていの場合、点滅は消える。ウインカーの切り忘れってあるのだろうか? むしろ、車線変更などでは、しっかりウインカーレバーを戻してやらないとウインカーがつけっぱなしになる場合もある。

 かなり手前でウインカーを点滅させてしまうと、肝心の曲がるポイントや車線変更時にウインカーが点滅していないといった本末転倒な状況になることも考えられる。

 つまり、ワンタッチウインカー装備車を運転している時は、ウインカーを点滅させるタイミングを慎重に見極めなければならない。そしてもうひとつの難点は、一度作動させたワンタッチウインカーのキャンセルができないこと。間違って作動させてしまっても、一定時間はウインカーが点滅し続けてしまうのだ。

 道路交通法では「進路を変える際、進路変更が完了するまでウインカーを出し続けること」とあり、また「進路変更では、進路変更する3秒前にウインカーを出せねばならない」と決められている。

 3秒しか点滅しないワンタッチウインカーは、クルマが車線変更を行う際にウインカーが作動してない状況もしくは車線変更と同時にウインカーが作動することになり、道路交通法の「合図不履行違反」となる可能性があるのだ。

 こうしたことを踏まえ、トヨタはワンタッチウインカーの採用は慎重だが、ワンタッチウインカーを初採用したヤリスでは点滅回数は5回に設定されている(これを3回に変更するキットが販売されているが)。

 主に車線変更時のウインカー消し忘れを防止するために考えられたものだが、右折信号で前車が3~4台連なっている場合など3秒以上になることが多く、逆にウインカーレバーを押す回数が増えてしまうことも考えられる。

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■音声認識機能って使えないってほんと?!

トヨタのコネクテッドサービス、エージェント(音声対話サービス)は、話しかけるだけで音声で応えて目的地や情報の検索をしてくれるサービス。「Hey、トヨタ」と話しかける。ヤリスやアクアなどのコンパクトカーをはじめ幅広い車種に対応
トヨタのコネクテッドサービス、エージェント(音声対話サービス)は、話しかけるだけで音声で応えて目的地や情報の検索をしてくれるサービス。「Hey、トヨタ」と話しかける。ヤリスやアクアなどのコンパクトカーをはじめ幅広い車種に対応

 音声認識技術はAppleの「Siri」、Googleの「OK Google」などを使い、コマンドを音声で入力することでステアリングから手を離さずにナビ&オーディオ&空調、そのほか多彩な機能が使える。

 しかし、筆者が乗っている最新トヨタ車の音声認識機能ははっきりいってお世辞にも”使える”とはいえない。ナビで行きたい場所を自分の声で叫ぶのだが、行きたい場所が出てきたことはほとんどない。はっきり読み取れない声なのかもしれないが、いつもイラっとしてしまうのだ。もっと精度が上がってほしいと思う反面、お前の声がよくない、もっと活舌のいい声を出せと言われそうな気もするが……。

 これに加えて、インフォテイメントシステム周辺のセンサーに手をかざすことで、オーディオの曲送りや曲戻し、エアコンの温度調整などを行うことができる「ジェスチャーコントロール」も、なにもそこまでやらなくてもいいんじゃないの? と思ってしまう装備だ。

 駐車支援機能のパーキングアシストに関しても、やっと実用的になったかなと思えるレベルに達しており、今後もさらに進化していくだろうから暖かい目で見ている。スマホの画面上をぐるぐると回し続けるリモートパーキングをやるくらいなら、自分で停めたほうが早いと思うたちなので、70代以上になったら考えるかもしれない。でも都内の極狭駐車場ならいいかも……。

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デジタルアウターミラー装着車はもう増えない?

視界の悪い夜間に非常に見やすいデジタルアウターミラー
視界の悪い夜間に非常に見やすいデジタルアウターミラー

 2018年10月に発売されたレクサスES300hに設定され、注目を集めたデジタルアウターミラー。その後2020年8月に登場したホンダeにも採用されている。

 さらに2020年8月のマイナーチェンジでレクサスESにメーカーオプションとして設定された。 2021年8月の一部改良(同年10月に発売)では、カメラの性能を向上させて、LED特有の画像のちらつきを抑えるなどの改良を実施した。

 しかし、デジタルアウターミラーの採用車はさっぱり出てこない。やはり価格が高いのが普及のネックになっているのではないか。

 現在、3グレード構成のESにおいてデジタルアウターミラーが装着できるグレードは最上位の「Version L」と「F SPORT」。「Version L」はメーカーオプションで22万円、「F SPORT」はパノラミックビューモニターとの組み合わせが条件でその価格は28万7100円となる。

 たしかに降雨や視界の悪い霧のなかを運転する時は便利だが、そんな状況はめったにない。後席に乗車している場合やラゲッジルームにいっぱい荷物を載せている場合に重宝するデジタルインナーミラーはいいと思うが、フェラーリやランボルギーニのような後方視界が極端に悪いクルマにはピッタリだと思うのだが、普通にクルマにはいらないかも……。

 筆者のようなアナログおじさんは、サイドミラーが見えづらい場合は、降雨を除けば、サイドウインドウを開けて目視するので、あまりいらない。

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