【ホイール ステアリング シート…】 車の魂は細部に宿る!? 「細かいところが良いクルマ」選手権

■抱いていたイメージよりも燃費がいいクルマ

(TEXT/永田恵一)

 3位はハイブリッドになったセンチュリー。高速道路なら13km/L程度、ふつうに乗れば総合してもリッター10kmを割ることは少なそうと、充分な燃費性を持つ。

 2位は現行シビックタイプR。こちらは大人しい高速巡航なら15~16km/L、総合してもリッター12km程度と強烈な動力性能を考えれば期待を大きく上回る燃費だ。

 1位はCX-8のディーゼル。小山のようなSUVだが、大人しい高速巡航なら20km/Lも夢でなく、総合してもリッター14km程度が期待できると、3列シートなのを考えれば世界に誇れる効率のいいクルマと断言できる。

淡々と高速巡行を続ければ重量級ボディのCX-8ながらディーゼルなら燃費20km/L超えも!

■シフト操作が楽しい3ペダルMTのクルマ

(TEXT/永田恵一)

 3位はS60、ロードスター、86&BRZで迷ったなかからいつでもギアがスコスコ入り、ペダル配置もバッチリのS660。

 2位は軽トラック、軽1BOXカー全般。特にNA車だとパワーがないため、小まめなギアチェンジが必要となるが、商用車だけにギア比はクロス気味となっているのもあり、飽きるくらいギアチェンジを楽しめる。

 1位は国沢光宏師匠の弟子時代に左ハンドル練習車としてさんざん乗った空冷ビートル。

 このクルマ、アクセルオフを雑にすると大きな動きが出て不快なのだが、ちゃんとやればギアチェンジも滑らかに決まり、それが運転の喜びだった。

空冷のVWビートルは、MT車の練習に最適だったという

■あまり使ってないけど、あると便利な装備

(TEXT/永田恵一)

 冬場ということもあり、ヒーター関係が頭に浮かび、3位はステアリングヒーター。電気を使うので暖まりも早く冬場の朝一発目などには大変快適だ。

 2位は設定が必要なこともあるので目立たないドアロックとドアミラーの格納が連動する機能。これはそのように設定すればドアロックの確認になるところがとても便利。

 1位はドアミラーとフロントガラスのヒーター。どちらも冬場の駐車中に凍ったり、曇ってしまったりした時にあるとすばやく視界が確保できるようになり、非常にありがたい。またドアミラーのヒーターは雨天時に付いた水滴を除去するのにも使えるのも嬉しいポイントだ。

視界を確保するという安全面からも、ドアミラーやフロントガラスのヒーターは欠かせない

■楽しいCVTを持つクルマ

(TEXT/永田恵一)

 3位はトヨタとダイハツ最新の変速幅の広いCVT(トヨタはスタートギア付き)。スタートから力強く、それでいて燃費も良好なのだから素晴らしい。

 2位はWRX S4とレヴォーグのFA20型2Lターボ。パワーバンドが広いだけに大排気量車のように楽にも乗れて、スポーツ走行時には高回転をキープしてくれ速いのだから、サーキットを連続周回した時などのオーバーヒート以外は文句がない。

 1位は3代目ヴィッツGR。通常走行でもアクセル操作に対するレスポンスが非常にダイレクトなのに加え、スポーツモードではレッドゾーン近くをキープするので、5速MTよりずっと速い点を評価した。

先代ヴィッツのGRが採用したCVTはレスポンス抜群!

■インパクトのあるシフト形状のクルマ

(TEXT/永田恵一)

 3位はMTからVWゴルフIIまでのGTIのゴルフボールを使ったシフトノブ。シャレが効いていて楽しい。

 2位は2代目プリウスのシフトバイワイヤーを利用したパーキングがボタンで、それ以外は小さなレバーとなるエレクトロシフト。2003年のことだけに、21世紀の訪れを強く感じたものだった。

 1位はジャガーランドローバーのダイヤルシフト。省スペースかつフラットに収納できる点は、クルマの電子化の賜物といえるだろう。

 次点は実に合理的なベンツのコラムシフト、ホンダのボタン式はなぜかRとDを間違えそうな点が印象に残る。

ジャガーランドローバー車が採用しているダイヤル式のシフト。非常にユニークだ

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