【ホイール ステアリング シート…】 車の魂は細部に宿る!? 「細かいところが良いクルマ」選手権


■ウェット路を走ると楽しいクルマ

(TEXT/斎藤 聡)

 やはり4WDのスタビリティは圧倒的。ふだんおとなしくいい子のアウディが、雨になると途端に抜群の安定性を発揮して生き生きと走り出す。というワケで3位はアウディクワトロラインナップ。

 2位はトゥインゴ。細身のタイヤとRRレイアウトで、基本アンダーステアセッティングだが、雨になると細身のタイヤの接地圧の高さが効いて手応えのよさを発揮し、落ちついてたリアタイヤがムズムズし出し、不安を感じない程度に刺激的で楽しくなる。

 1位は雨でもドライ路面のように走れてしまうゴルフVII。セーブして走っているつもりなのに周囲のペースが遅く感じられるほど、ウェット路面のスタビリティが高い。

モデル末期に入っている現行型VWゴルフVIIだが、ウェット路でのスタビリティが高く、ついついペースが上がってしまうというクルマだ

■シートの出来がよかったクルマ

(TEXT/渡辺陽一郎)

 シートには優れたサポート性と長時間移動時の疲れにくさが求められる。シート生地の摩擦や伸縮性も影響する。

 前席が最も快適なのはクラウンで1位。体の支え方が優れ、乗員に拘束感も与えにくい。買い物に出かけ、乗り降りを頻繁に繰り返す日本の使い方も考慮したから、乗降時の動作も滑らかに行える。

身体の支え方に優れるクラウンのシート。乗員に拘束感を与えにくいのがポイントだ

 SUVではCX-5がいい。少し硬いが、体重の加わる座面の後方と背もたれの下側をしっかりと造り込んで2位。

 左右に跳ね上げるミニバンの最後列は大半がダメだが、3位のグランエースの4列目は、座面だけを持ち上げて前方にスライドさせる方式だ。

 着座姿勢と座り心地がいい。以前はこのタイプの最後列が少なくなかったが、今はほとんど絶滅。復活を切に望む。

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