国沢光宏直伝! 愛車の燃費を伸ばす運転テクニック

積極的に高いギアに持っていく

 さて、ここからは少し上級編のテクニック。皆さんは加速する際、どんなことを考えているだろう? 

 燃費を重視したいなら、なるべく高いギアに早い段階で入れていくことを目指して欲しい。トルコン多段ATの場合、自分のクルマの変速パターンを意識する。

 2速から3速にシフトアップするのが1600rpm。3速から4速へのシフトアップは1400rpmとしよう。

 そうしたら2速は1600rpmまで回し、少しアクセルを戻してやると3速に入る。3速は1400rpmでアクセルを少し戻せば4速に入ることだろう。

 CVTも同じ、一定の速度になったらワザとアクセル少し戻して高いギアにしてやればいい。CVTは常にエンジン音が猫の「ゴロゴロ」音と同じように少しウナる程度をもって効率ベストとなる。

回生ブレーキをフル活用すべし

 ハイブリッド車はブレーキのかけ方が大きく燃費に影響する。普通エンジン車と同じような強さ&タイミングでブレーキ踏むと、充分なエネルギーの回生ができない。

 回生だけでなく、油圧ブレーキもかかってしまうからだ。プリウスのように強力な回生能力を持つクルマですら、通常の強さでブレーキを踏めば油圧と併用になる。

 ということで停止するまで、可能な限りジンワリとブレーキかけていくこと。フルに回生できる目安は「チャージ」と表示されるメーターを見て欲しい。

 針が振り切れた時点で油圧併用になってしまう。3分の2くらいまでの範囲でブレーキをかけていれば、フルにエネルギーを回生できると考えていい。

寒さを少しガマンすれば燃費アップ

 アイドリングストップ付きのクルマは、冬場のヒーターの使い方も燃費に効く。アイドリングストップが始まる水温と、ヒーターが効き始める水温は違う。

 ヒーターのほうが高いのだった。したがってヒーターをオンにしていると、暖まるまでアイドリンストップしない。

 ということで冬場は寒いのを少しだけガマンし、エンジンが充分暖まってからヒーターを入れてやろう。

 10㎞以内の移動距離だと、これだけで5%以上違うこともある。ハイブリッド車や室内スペース広いミニバンは10%近く燃費が悪くなることも。

ちょっと元気なほうが燃費はいい

 エンジンすべてに共通することなのだけれど、最も熱効率がいいのは「負荷を少しだけかけている状態」。

 つまり加速時でいえば「ふんわりアクセル」などと言われている交通渋滞や後続車のイライラを招くユルい加速でなく、エコランイメージより少しだけ元気のいいアクセルの開け方をして、早い段階で高いギアに入れ巡航状態に持っていたほうが効率がいいと思って欲しい。

 実際、JC08モード計測時に定められている加速など、ふんわりアクセルじゃまったく追いつけないほど速いのだった。それでもJC08燃費が出せるようになっている。

 むしろノロノロ加速していたらJC08の数値など絶対できないことを知っておきたい。

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