【時代に刻む名車の数々!!】スズキ100周年 記憶に残る革命車とその礎


1995年 X90/2シーターのクロスオーバーSUV

2ドア、2シーターのSUVという世界的にも珍しいスズキX‐90。生産台数は1348台。ボディサイズは全長3710×全幅1695×全高1550mm

 なぜこんなクルマを出したのかと、最も謎に思うクルマがエスクードから派生したX90だ。

 1993年の東京モーターショーに出品したショーカーの量産モデルで、本格的な副変速機付きのパートタイム4WDに1.6Lの4気筒SOHC16バルブエンジンを組み合わせていた。

 脱着可能なTバールーフ構造のディタッチャブルトップを採用し、外観は愛らしいデザインだ。

 が、2人乗りで、個性も強すぎたためか1995年の登場から2年ほどで消えていった。時代が早すぎたため失敗作に終わったが、今ならX90の魅力が理解できるかもしれない。

2005年 2代目スイフトスポーツ/200万円以下で買えるテンロクスポーツ

鍛造ピストンの採用や高圧縮化などの専用チューニングを受けた125ps/15.1kgmを発生する1.6L、直4NAエンジンを搭載。サスペンションの取り付け剛性アップや専用設計フロアなど、多くの専用チューンが行われ、車重は1060kg(5速MT車)。 2007年5月に発売された2型では5速MT車は1速→2速のクロスレシオ化(1速3.545→3.250)、ファイナルギア比変更(4.235→4.388)、レッドゾーンの引き上げ(6800rpm→7200rpm)(レブリミットは7000rpm→7500rpm)などの改良を受けている

 2ボックスは苦戦していたが、2000年に発売した世界戦略車のスイフトは海外で人気が高かった。日本でも評価を高め、メジャーブランドに押し上げたのは2004年に登場した2代目のスイフトだ。

 軽自動車ベースではなく、専用プラットフォームを開発し、デザインも新しさを感じさせる。エンジンはすべて直列4気筒DOHCだ。サスペンションはフロントにストラットを採用するが、リアは新設計のトーションビームとした。

 ファミリーグレードでも安心感のある走りを披露したが、とりわけ秀逸だったのは2005年10月に加わったスイフトスポーツである。

 強化されたモンロー製ダンパーや4輪ディスクブレーキにより、ワインディングロードでは痛快な走りを存分に楽しめた。

 自然吸気の1.6Lエンジンも約7000rpmという高回転まで軽やかに回る。意のままの気持ちいい走りを、安全に引き出せるクルマに成長したのが2代目のスイフトスポーツだった。

 もちろん現行のスイフトスポーツも200万円以下で買えるスポーツハッチをして人気だが、後席は2代目スイフトスポーツの方が大きいと思う。

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