国産は全滅寸前! V8エンジンはもはや不要なのか

近年、エンジンの小排気量化が推し進められ、国産車では唯一V12を積んでいたセンチュリーも、現在は生産が終了している。そうしたなかで、一般人になんとか手の届くところにいる最高級エンジンが「V8」なのだ。絶滅危惧種になりつつあるV8エンジンは、果たして時代の徒花(=咲いても実を結ばない)なのか?

文:編集部/写真:編集部、TOYOTA、NISSAN、MITSUBISHI


国産はもちろん欧米でもV8エンジンは絶滅危惧に

バス、トラック用、あるいは鉄道車両用エンジンと範囲を広げていけばV8エンジンは多彩な機種がラインアップするのだが、乗用車用にかぎってみると世界的に急速に数を減らしているのが現状。

省燃費や環境性能対応のためエンジン排気量をダウンサイズして過給、あるいは電気モーターと組み合わせたハイブリッドの技術が熟成してくると、従来4000ccとか5000ccでV8だった車種に直4、2Lターボが搭載されたり、ハイブリッド化されるなどでV8エンジンの『必要性』が低くなっていったのだ。

こうしたことがここ5年ほどの間に急速に進んだ。実際、BMW7シリーズだって740eはプラグインハイブリッドで、エンジン本体は直4、2Lターボだし、ベンツS550eは3.5L、V6ツインターボにモーターという組み合わせ。

ちょっと前だったらV8やV12のNAエンジンというのが定番だったクルマが、かようにダウンサイズしているわけだ。

いまだ5Lクラスが標準サイズのアメ車は、まだまだV8エンジンが跋扈(ばっこ)しているが、それでもキャデラックCTSやATSなどでは直4、2Lクラスのダウンサイズターボが搭載されるなど、ずいぶんと情勢は変化していて、V8エンジン優位の時代も終焉を迎えつつある。

V8は時代遅れのエンジンなのか!?

1999年12月に発売された三菱ディグニティ。4.5L、V8エンジンを搭載し、最高出力280psを発揮した

日本車はもともと欧米車と比べて全体的にコンパクトなクルマが多いということもあり、ますますV8エンジンは肩身が狭くなってきた。

歴史的にもトヨタと日産にしか乗用車用V8はなく、1999年に三菱が1年間だけ販売したディグニティ/プラウディア用に8A80型という4.5L、V8エンジンを開発、搭載していたが、これは超レアな存在として思い出す。

日産はプレジデント、インフィニティQ45、シーマなど高級サルーンにV8を搭載してきたが、2010年8月にプレジデントが消滅すると国内向けV8エンジン搭載車は消滅した。

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