180SXとシルビアのいいとこどり 伝説の「シルエイティ」が今も買えるって本当か?

シルエイティは今でもできるのか? 専門ショップはまだ存在する!

シルビアのパーツを180SXに移植する(画像/TSRプロジェクト)
シルビアのパーツを180SXに移植する(画像/TSRプロジェクト)
180SXのフロント回りを取り払った状態(画像/TSRプロジェクト)
180SXのフロント回りを取り払った状態(画像/TSRプロジェクト)

 実際に180SXにシルビアのフロント部分を移植する、いわゆるシルエイティ化は、どのような手順を踏むのだろうか? 岡山県にあるTSRプロジェクトに聞いてみた。

 まず、180SXのフロントグリルやバンパー、フェンダー、リトラクタブルヘッドランプ類などを外す。そしてシルビアのパーツ類を装着していくことになるが、ボンネット、左右フェンダー、フロントバンパーなどは、そのままポン付けできるとのこと。

 ヘッドライトは通常HiビームにするとLoビームは消えてしまうが、ハイビーム時にHi/Loが同時点灯する4灯化も簡単な配線加工で対応可能だという。

 レインホースは小加工で流用可能だったり、ヘッドライトのブラケットの交換が必要だったりと、細かい部分の交換にはノウハウは必要なようだ。

180SXにシルビアのフロント回りを取り付けた無塗装の状態(画像/TSRプロジェクト)
180SXにシルビアのフロント回りを取り付けた無塗装の状態(画像/TSRプロジェクト)
シルエイティ完成!(画像/TSRプロジェクト)
シルエイティ完成!(画像/TSRプロジェクト)

 一方、前が180SX、後ろがシルビアというワンビアについて。ワンビアもシルエイティと同様、ボンネット、左右フェンダー、フロントバンパーはポン付けが可能。

 ただし、TSRプロジェクトではワンビアの製作依頼はほとんどなく20年位前に作ったきりだという。

 リトラクタブルヘッドライトを可動式にするお手軽な方法としてはS13シルビアのフォグランプの配線にリトラモーターの配線を接続すると簡単に可動させることができるという。

 ただし、リトラクタブルヘッドライトが正常に作動するかどうかが仕上がりを大きく左右するとのこと。

 その他、ヘッドライトのブラケット交換や配線加工なども必要で、シルエイティ同様クオリティの高いワンビアを製作する一番のポイントは状態の良い純正パーツの確保だという。

 最後にシルエイティ化はいくらかかるのか、パーツの調達はどうなのか、TSRプロジェクト代表の川上 歩さんに聞いてみた。

 「フェンダーやプロジェクターライト、ウィンカーやコーナーレンズなど、まだ新品で購入可能なパーツもありますが、角目ライトやエアロフェイスバンパー、グリルなど、新品では購入できない部品も多いので、ネットオークションなどを活用して部品を集めています。

 また製作コスト削減の為にも中古パーツを使用し製作することも多いですね。現在、S13/180SXともに中古パーツが高騰化しているので、純正パーツでの製作の場合、塗装取付込みで60万~70万円(税別)で受けさせて頂くケースが多いです。

 しかし、社外品のFRP製のフェンダーやボンネットやバンパーを使用すれば製作コストを抑えることが可能ですので50万円(税別)~でお作りすることもできます。

 ユーザー様の希望に沿った製作を行うことができますので、まずは一度ご来店頂きお客様と直接ヒアリングの上、ご提案させて頂いています」とのこと。

 もし、中古の180SXを買って、シルエイティにしたいと思ったら一度TSRプロジェクトさんに相談してみよう。

取材協力/TSRプロジェクト(岡山県早島町)

TSRプロジェクトが製作したシルエイティ(画像/TSRプロジェクト)
TSRプロジェクトが製作したシルエイティ(画像/TSRプロジェクト)

【画像ギャラリー】今見てもカッコいいワンエイティ&シルエイティを写真でチェック!

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