いまだ緊急事態宣言も解かれぬ4月-5月のこと。ベストカーでは取材先の選定に頭を悩ませていた。なにせ発表会も中止(または延期・オンラインでの実施)、試乗会も中止、広報車の貸し出しも中止……。どうすんだこれ。
だがそんな中だからこそ、というべきか、普段はあまり乗ることのないクルマたちに試乗して回ることができた。題して「珍グルマ試乗紀行」。ラストとなる今回は「タジマ ジャイアン 超小型モビリティ編」をお届け!
珍グルマ試乗紀行 vol.01 ~ACコブラ427&ランチアストラトス編~ はこちら
珍グルマ試乗紀行 vol.02 ~ダラーラ ストラダーレ編~ はこちら
珍グルマ試乗紀行 vol.03 ~トムス センチュリー編~ はこちら
珍グルマ試乗紀行 vol.04 ~ワズ ハンター編~ はこちら
【画像ギャラリー】モンスター田嶋×長澤まさみでもうなんか最強だ!!! タジマ ジャイアンをギャラリーでチェック!!!!
※本稿は2020年5月のものです
レポート:国沢光宏/写真:株式会社タジマEV、ベストカー編集部/動画:出光昭和シェル/撮影:平野 学
初出:『ベストカー』 2020年6月10日号
■長澤まさみさんのCMでおなじみの、あのモデルだ!!!
出光昭和シェルが超小型電気自動車のテレビCFをやっている。
すでに飛騨高山と千葉の館山で『オートシェア』とネーミングされた社会実験を開始しており、登録すれば入会金や会費無料。
15分350円(3時間パックなら3500円)で借りられる。使用しているEV、オートシェアのWebを見たら『タジマ ジャイアン』と紹介されてます。はたしてどんなクルマなのか? 2019年モデルを試乗してみた。
スペックから。ボディサイズについちゃ私との比較でイメージできると思う。
長さ2545mm×幅1290mmと、軽自動車よりふた回りくらいコンパクト。10kWhというけっこう大きな容量のリチウム電池を搭載し、3.5kW(4.8馬力)のモーターで走らせる。最高速度45km/h。
満充電にすると100kmくらい走れるというから高山や館山市内の移動なら充分! 4輪独立懸架で4輪ディスク、エアコンも付いてます。
コックピットドリルは簡単。
(1)キーをひねるとインパネのメーターが点灯してスタンバイ。(2)ブレーキ踏んでセレクトノブ(DとNとRレンジ)をひねりDを選ぶ。(3)サイドブレーキをリリースしてアクセル踏むだけ。
操作系はウインカーもライトも普通のクルマと同じ。普通免許所持者なら操作方法は問題なし! 私の場合、もう少しシートを後ろにセットしたいですが。
アクセル踏んで走り出すと、クルマと遊園地の乗り物の中間くらいの雰囲気。少しばかりアクセルレスポンスよく、ブレーキタッチも踏み始めのポイントが掴みにくいものの、5分もすれば慣れる。
信号5つくらいでストップ&ゴーしたら、乗れると思う。絶対的な動力性能もクルマと遊園地の乗り物の中間をイメージしてもらえばよかろう。加速は35km/hくらいまで元気。
市内の移動なら充分だと思うけれど、2020年モデルからモーター出力を2倍の7.5kW(10馬力)にするという。登り坂などの性能がよくなるそうな。
また、ホイールベース伸ばしたバンやトラックボディも加わるというから面白い! 2020年モデルから159万円になるという。
新型コロナ禍が収まったら、高山や館山で乗ってみたらいかが。ノンビリします。
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