【最新MT 国産車 ベスト5】『操る楽しさ』極めた3ペダルはコイツだ!! 

 

楽(らく)してちゃ車は楽しめない!! 速さや快適さを求めるならAT(=オートマ)がいい。でも、操る楽しさは“自動化された変速機”じゃあ味わえない。 最新の国産MT(マニュアルトランスミッション)車のなかでも特に操る楽しさに溢れるモデルはどれか!?

硬派なスポーツモデルから意外なモデルまで『今、日本で買えるMT車』のベスト5をノミネート!!

文:松田秀士/写真:編集部

 

 


 

WRX、Z…硬派な2台は改良でさらにMTの楽しさアップ!!

現在では、モータースポーツもF1を筆頭に2ペダルというのがトレンド。ま、モータースポーツの場合はそれでもマニュアルシフトなので、クラッチ要らずというだけのことなのだが。

とはいえ、MT車だって上手に扱えばクラッチを踏まなくてもアップ&ダウンシフトができることも知っておいてほしい。ギヤをカリッ!っと鳴かしてしまうこともあるだろうけど、うまくエンジン回転を合わせて、吸い込まれるようにシフトできた時の快感は、それは気持ちのいいものだ。

さて、最新MT車の中でボクが推薦するのは、まず最近ビッグマイナーチェンジしたばかりのWRX STIだ。

■スバル WRX STI

■グレード:標準 ■エンジン:2L水平対向4気筒DOHCターボ ■最高出力:308ps/6400rpm ■最大トルク:43.0kgm/4400rpm ■変速機:6速MT ■価格:386万6400円

このモデルがMTに向いているのは8000rpmという高回転型エンジンであるため。何回転でシフトアップするか、シフトダウンするか、ということが、回転幅が広いので選択の余地がいくつもある。

シフトアップすると、次のギヤに入れクラッチを繋いだ瞬間にエンジン回転が落ちるのだが、このときに何回転にあるのか、それがトルクバンドに乗った回転数にあるのか、こういうことを考えて各ギヤが設定されている。

そこを自分の好きな回転でシフトして、エンジンのトルクを感じながらアクセルのレスポンスを楽しむ。こういったことが、エンジン回転の幅があるから楽しめる。

また、ダウンシフトした時に、7000~8000rpmになるようにタイミングとってシフトする。これを、ヒール&トゥでブレーキングしながら正確に行えると、効率的な減速が行える。

昔、N1耐久レースを走っていた時は、ブレーキに負担をかけないために最大限エンジンブレーキを活用する必要があり、オーバーレブさせないで使い切るテクニックが必要だった。

WRX STIはモノブロック構造の6ポットキャリパーに進化して、ブレーキペダルの剛性感がアップしたから、ヒール&トゥも正確に行える。MTとして理想的なモデルに仕上がったね。

現代のターボ車では随一の高回転型。レッドゾーンは8000rpmから(左)。新たにフロント6ポッドのブレンボ製キャリパーを採用(右)

■日産 フェアレディZ

■グレード:標準 ■エンジン:3.7L、V6DOHC ■最高出力:336ps/7000rpm ■最大トルク:37.2kgm/5200rpm ■変速機:6速MT ■価格:390万7440円

そして、次にお勧めなのがフェアレディZだ。Zもちょうど7月にマイナーチェンジが実施され、エクステリアがよりスポーティになった。

メカニカル面では、クラッチが見直されペダル踏力が軽くなり半クラッチも使いやすくなっている。つまり、MTとしての使い勝手が向上しているのだ。

もともとZはMTとしての操作性に着目していて、ヒール&トゥ操作をしなくてもクラッチを切っただけで自動的にエンジン回転を同調させるシンクロレブ機構を備える。

この機構を使ったときと、使わずヒール&トゥを行いスキルが向上したかを自己採点するのにももってこい。走りを研究しながらより楽しめる。

エンジンも今回バルブ機構にVVEL(バルブ作動角・リフト量連続可変システム)が採用されて、よりレスポンスが向上しているので素早いシフト操作が生きてくる。低いヒップポイントはレーシングカーを想像させ、少し高めの位置にシフトレバーがあるから、ちょっとしたレーサー気分が味わえる。

世界初のシンクロレブ機構を搭載したZ。ダウンシフト時にヒール&トゥを使わずとも自動で「ブゥォォン」とエンジン回転を合わせてくれ、誰もがマニュアルを楽しめる

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