タフト ロッキー スープラ…最近多いぞ車名の復活! あの復活車たちのご先祖を巡る

■トヨタ 初代A40/50型 セリカXX 1978年(← 5代目スープラ)

●角型4灯フェイスを持つ大人のための高級クーペ

伸びやかなロングノーズが美しい初代セリカXX(輸出名スープラ)。全車直6エンジン搭載
伸びやかなロングノーズが美しい初代セリカXX(輸出名スープラ)。全車直6エンジン搭載

 スープラのご先祖は、北米で人気の高いフェアレディZ(280Z)に対抗するために開発され、1978年春にデビューしたセリカXXだ。ベースが2代目のA40系セリカだったからセリカXXになったが、海外ではスープラを名乗った。セリカの3ドアリフトバックのホイールベースを延ばし、長いボンネットの中に2Lと2.6Lの直列6気筒SOHCエンジンを積む。

 角型4灯式ヘッドライトを採用した端正なグリルからわかるように、上質な大人のラグジュアリークーペだった。が、1980年夏に5M-EU型直列6気筒エンジンを積む2800Gを投入し、サスペンションを4輪独立懸架にする。

 1986年に登場した第3世代からは日本でもスープラを名乗り、現行モデル同様の、パワフルなターボ搭載の高性能スペシャルティカーに生まれ変わった。

トヨタ スープラ
トヨタ スープラ

・現行型を“100”とした場合のご先祖の偉大度…50

■トヨタ VZV20型 カムリプロミネント 1988年(← レクサスES)

●北米のレクサス開業初期を支えた頑張り屋

トヨタ VZV20型 カムリプロミネント
トヨタ VZV20型 カムリプロミネント

 トヨタとしては早い時期にFF方式を採用したミドルクラスのファミリーカーがカムリだ。FFカムリの2代目は1986年8月に登場したが、1987年春にフラッグシップとして大人の雰囲気のカムリプロミネントを追加設定している。注目のパワーユニットは「レーザーα」と名付けた2Lの1VZ-FE型V型6気筒DOHCだ。

 1988年のマイナーチェンジでこのプロミネントにのみ4ドアハードトップが追加され、この4ドアハードトップが北米でレクサスESを名乗った。

 ESは上級モデルであるLSに似せられたフロントグリルとホイールが与えられ、よりラグジュアリーな雰囲気を持つ。エンジンは2.5LのV型6気筒を搭載した。

レクサスESといえば「日本名=ウィンダム」の印象があるが、初代ESは2代目カムリに設定されたプロミネント4ドアハードトップの北米版だった
レクサスESといえば「日本名=ウィンダム」の印象があるが、初代ESは2代目カムリに設定されたプロミネント4ドアハードトップの北米版だった

・現行型を“100”とした場合のご先祖の偉大度…70

■日産 初代C120型サニーバネット/チェリーバネット 1978年(← NV200バネット)

●社会現象になったご先祖さま

日産 初代C120型サニーバネット/チェリーバネット(1978年)
日産 初代C120型サニーバネット/チェリーバネット(1978年)

 小型車サイズのなかで最大級の空間を狙った容積追求型のミニバンがNV200バネットだ。商用バンのほか、ワゴンを設定している。これをベースにした電気自動車のe-NV200もある。そんなNV200のご先祖が1978年秋に登場したチェリーバネットと兄弟車のサニーバネットだ。後にダットサンバネットも加わった。

 現行のNV200と同じように商用車が主役だが、2列目以降の居住スペースを改善し、快適性を高めたワゴンモデルも用意している。アウトドアブームの火付け役となったクルマで、日本で初めて回転対座シートも装備した。また、大開口の電動サンルーフや3速AT車なども採用し、注目を集めている。社会現象になるほど大きな役割を果たしたミニバンだ。

3代目以降はマツダからのOEMとなったため、日産自社製のバネットは15年ぶりの復活。まあ、驚くほど影が薄いが
3代目以降はマツダからのOEMとなったため、日産自社製のバネットは15年ぶりの復活。まあ、驚くほど影が薄いが

・現行型を“100”とした場合のご先祖の偉大度…170

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