タフト ロッキー スープラ…最近多いぞ車名の復活! あの復活車たちのご先祖を巡る

■ホンダ 初代AJ/AK/AR型シビックシャトル 1983年(← GK/GP系シャトル)

●フラットになるラゲッジなど、使い勝手バツグン

ホンダ 初代AJ/AK/AR型シビックシャトル(1983年)
ホンダ 初代AJ/AK/AR型シビックシャトル(1983年)

 1983年9月、「ワンダーシビック」と呼ばれた3代目がベールを脱いだ。主役は3ドアハッチバックだが、10月に4ドアセダンと「シャトル」と呼ぶ5ドアのハイトワゴンを追加している。3ドアよりホイールベースは80mm長く、後席は広かったし、ラゲッジルームの使い勝手も優れていた。

 シャトルは1.5L直列4気筒CVCCエンジンを積み、駆動方式はFFだ。が、1984年秋にパートタイム4WDを追加した。驚かされるのはトランスミッションで、なんとスーパーロー付き5速MTだ。最終型でフルタイム4WDに進化し、1987年秋に4代目のグランドシビックが登場する。2代かぎりで終わったが、21世紀になってフィットをベースにしたシャトルが誕生した。

初代シビックシャトル→2代目、途中オルティア、エアウェイブを挟んでフィットシャトル→現行シャトルとなった
初代シビックシャトル→2代目、途中オルティア、エアウェイブを挟んでフィットシャトル→現行シャトルとなった

・現行型を“100”とした場合のご先祖の偉大度…180

■三菱 初代N10W/N20W RVR 1991年(← 3代目 RVR)

●250psを誇るスポーツモデルも用意されていた

三菱 初代N10W/N20W RVR(1991年)

 今につながるクロスオーバーSUVの先駆車が1991年に登場したRVRだ。「ライトデューティRV」をテーマに開発され、パッケージングはユニークだったし、走りの実力も高かった。ミニバンのシャリオを切り詰め、ドアは助手席側の後ろをスライドドアとした変則的な4ドアで、リアにはスペアタイヤを背負っている。後席は300mmのロングスライドが可能だ。

 エンジンは2L直列4気筒DOHCの4G63型を主役の座に据え、パワフルなターボも加わった。FF車もあるが、「売れ筋」はタフな走りを見せるフルタイム4WDだ。1990年代前半、スポーツギアを中心に、ヒットを飛ばしている。

 現行3代目モデルは名前以外に初代との共通項はないが、世界で最も売れている三菱車に成長した。

初代、2代目まではトールワゴンで現行3代目はSUV。初代と2代目にはあったスポーツグレードが用意されるといいね

・現行型を“100”とした場合のご先祖の偉大度…130

■スバル 初代KA7/KA8型 ジャスティ 1984年(← 5代目ジャスティ)

●「スバルらしさ」を全身から漂わせる偉大なご先祖

1987年には量産車世界初となるベルト式変速機「ECVT」搭載車を設定
1987年には量産車世界初となるベルト式変速機「ECVT」搭載車を設定

 1980年代のスバル、軽自動車の上はいきなりレオーネだった。このギャップを埋めるために開発され、1984年に誕生したのがジャスティだ。直線基調のクリーンな3ドアと5ドアのハッチバックで、デビュー時は1Lの直列3気筒エンジンを搭載。当初は5速MTだけの設定だったが、1987年に時代に先駆けて電子制御無段変速機のECVTを加え、注目を集めている。

 駆動方式はFFとパートタイム4WDがあり、エンジンも1.2Lを追加した。ジャスティは10年以上も第一線で活躍し、1994年春にインプレッサに道を譲って勇退している。が、その後もスズキとダイハツからOEM供給を受け、スバル登録車のボトムを支え続けた。現行モデルはルーミーとタンクの兄弟ハイトワゴン。初代と比べるとスバルらしさは大幅に薄れている。

日本では2代目の現行も、海外向けを入れると5代目。ダイハツ・トールのOEM車だ
日本では2代目の現行も、海外向けを入れると5代目。ダイハツ・トールのOEM車だ

・現行型を“100”とした場合のご先祖の偉大度…150

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