■マツダのロータリーエンジンの開発はいったい!?
S-FRと同じく2015年の東京モーターショーで大きな衝撃となったのがマツダのRX-VISION。
トヨタS-FRが「市販間近か!?」という点で会場をザワつかせたのとは対照的に、マツダRX-VISIONは、ロータリーエンジン(RE)開発を凍結していたと思われたマツダが、REを搭載するスポーツカーをコンセプトカーとはいえ東京モーターショーの場に華々しくプレスデーのサプライズカーとして出展してきたことに驚きとともに喜びを感じたのだ。
もちろんそのまま「RX-9」のようなかたちで市販されるとは思ってはいないが、ロータリーエンジンを搭載するスポーツモデル開発の手を止めていないことに大きな期待を寄せている。マツダRE開発の「その後」はどうなっているのか!?
マツダ内部の関係者は「レンジエクステンダー用のエンジンとしてREを生かしていくという方向性も検討されていますが、RX-VISONで示されたコンセプトは、ロータリーエンジンが直接駆動力となるものです」と新世代RE開発の進展を示唆。
少なくともRE開発の手を止めるということはない、というのが最新の状況だ。
2017年は初代10A型ロータリーエンジンを搭載したコスモスポーツデビューから50周年という記念すべき年。当然大きな「動き」に期待したいところだが、これについては10月28日より一般公開される東京モーターショーにマツダRX-VISIONの進化バージョンが出展される見込み。
前回よりもさらに市販化を意識したデザインとなり、当然ロータリーエンジンを搭載。今回はパワートレーンに関する新たな開発状況や技術的なポイントなどが明らかにされる可能性が高い。マツダはREの開発を進めている!!
■スバルの独自ハイブリッドの実現の可能性は?
前回の東京モーターショーでスバルが提案した次世代型SUV「ヴィジブコンセプト」にはリアをモーターで駆動するスバル独自開発のハイブリッドシステムがパワートレーンとして採用されるとされていた。さてスバル独自開発のハイブリッドの「その後」はどうなっているのか!?
スバルの吉永社長は2018年に北米で新型ハイブリッド車を発売開始することを明らかにしている。現在開発中の新型フォレスターにハイブリッドモデルが設定されることになるのだ。
しかしこれはヴィジブコンセプトで提示されたスバル独自開発のシステムではなく、トヨタとの提携から生まれたTHSを生かしたハイブリッドになることを吉永社長は5月に明言している。
吉永社長は「スバルのような中規模メーカーは独自の技術を開発するということはなかなかできない。大手とのアライアンスが必須」という趣旨の発言をしている。
新型フォレスターに搭載されるパワートレーンは水平対向4気筒1.6Lターボにトヨタ式の動力分割機構を使ったハイブリッドシステム(THS)を組み合わせたものとなり、プラグインハイブリッドの用意もあるという。
まずはこの秋の東京モーターショーで市販前提の参考出品車としてお披露目した後に日本、北米などで正式デビューとなる計画。
吉永社長の一連の発言などからもわかるように、スバルとしては時間とコストのかかる独自のシステムによるハイブリッドパワートレーンの開発よりも、トヨタとの提携による技術協力でのハイブリッドモデル開発にシフトしたというのがヴィジブコンセプトの「その後」ということだ。
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