ハリアーなんと3位!!? フィットは?? ヤリスは? 2020年上半期のベストカーを決める!!!

■ヤリス10点、フィット5点。両車の評価の差はどこがキモ?(清水草一氏)

 総合的な商品力は、フィットのほうが上だって認めるけど、ヤリス(ハイブリッドに限定)は飛び抜けて優れた部分があって、それがココロに刺さってしまったんだよね。

 具体的には、加速のよさと燃費。総合的な走りの楽しさがスゲエ! かつてトヨタのハイブリッドといえば、退屈の代名詞みたいなもんだったけど、誕生から20年以上を経て、ついにここまで来たかって感じだよ。

 とにかくモーターのダッシュがすごい! エンジンも加わるから加速の息もけっこう長い! 足回りもスポーティで打てば響く! 楽しく走った結果としての燃費がすさまじくイイ!

 フィットは、ヤリスより居住性は断然いいしエクステリアもインテリアも優れてる。でも走りは平均点+αくらいで、飛び抜けたものは持ってない。クルマ好きとしては、弱点はあっても長所がデカいヤリスに贔屓したくなる。

BMW2シリーズグランクーペは、1.5L直3ターボを搭載するFFの「218i」と、2L直4ターボで4WDの「M235i xドライブ」を用意

■アコードを最高点10点とした理由(斎藤 聡氏)

 アコードを1位に推した理由は、静粛性に徹底的にこだわって作り込んだところ。ひたすら静かさにこだわり、ありとあらゆる技術とノウハウを搭載して作り込んだその徹底ぶりはみごと。

 静粛性に特化したクルマは、得てして操縦性が苦手というか、それなりだったりする。それは各種ブッシュ類で振動を逃げた結果、緩い操縦性に仕上がってしまう傾向があるからだ。

 ところがアコードは、操縦性も優秀。きちんとフレームを頑強に作り、適度にブッシュを締め、操縦性のよさをちゃんと成立させている。クルマとして走る楽しさを実現しながら静粛性も両立している。ハイブリッドだろうが電気自動車だろうが、やはりクルマは走ってナンボ。

 アコードは2モーター式ハイブリッドシステムを使い、ほとんどのシーンでモーター駆動なのに、不思議なくらい運転する楽しさを持っている。そこも魅力のひとつ。

2月20日にフルモデルチェンジして登場した新型アコード。2LハイブリッドのFF車のみという1グレード展開で価格は465万円

■ボルボ XC60 B5に5点を付したポイント(飯田裕子氏)

 コロナ渦中に登場した新車の試乗は完璧ではないので未試乗車は選考外としています。が、試乗をコンプリートしていたらもっと迷ったかもしれないです……。

 だって今回5点を配点したボルボXC60 B5は新型車ではなくもと大きな価値を見い出せたくらいですから。パワートレーン=48Vバッテリーを搭載するマイルドハイブリッドモデルの追加によってこのXC60のドライブフィールの質感が想像以上に向上。

 2Lターボエンジンをモーターがアシストし、加速も静粛性も燃費もアップ。軽く滑らかに走るXC60 B5は、ボルボのデザインアイコンでもあるT字型LEDライトのクリスタル感というか、透明感がますますドライブフィールとシナジーしていい感じ。

 質感が高くモダンさと温もりが同居するインテリア、豊富な先進安全技術の標準装備などの優位性とともに、今後ますます電動化を進めていこうというボルボらしい進化と変化を、このマイルドハイブリッドモデルで感じられたところも5点の配点に込めています。

XC60 B5はこれまでのT5に代わる2Lガソリンターボエンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドモデル。価格は634万円から

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