■クルマにとって大事な「軽さ」がキモのスズキ スイフトby鈴木直也
走りがいい普通のクルマというテーマでのイチオシはスイフト。最大の魅力は軽さで、先代モデルから120kgもの軽量化を実現。このクラスで100kg以上も軽くするのは驚異的だ。
最近は各社プラットフォームを一新するケースが多いが、例えばスバルのSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)が軽量化よりも剛性と安全性を重視したのとは対照的に、スズキは軽量化を最優先。それはつまり他社とは違うクルマ作りをしているということで、そこを評価したい。
いっぽうでいきすぎた軽量化は質感の低下などネガティブな副作用が出るものだが、スイフトはそれがほとんど感じられないのもいい。走りには意外と重厚感があり、クラスを超えたしっかり感を備える。
数あるパワーユニットのなかでのお薦めは1.2Lのストロングハイブリッド。2ペダルAMTのAGS(オートギヤシフト)を使い、他社のハイブリッドとは異なる乗り味を創り出しているのが魅力だ。
このままエンジンをターボ化して、ハイパフォーマンスハイブリッドにも挑戦してほしいくらいだ。
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