人気のライズやRAV4は? 走りの楽しさで選ぶ国産SUVランキング

走りが楽しいSUV3位:ホンダCR-V

パワートレインは、1.5L、直4ガソリンターボ+CVTと、2L直4と電気モーターを組み合わせたハイブリッドe:HEV+CVTの2種類。それぞれFFと4WDがある。ボディサイズはRAV4とほぼ同じだ
パワートレインは、1.5L、直4ガソリンターボ+CVTと、2L直4と電気モーターを組み合わせたハイブリッドe:HEV+CVTの2種類。それぞれFFと4WDがある。ボディサイズはRAV4とほぼ同じだ

 3位にはホンダCR-Vを推した。理由はオンロードでのライントレース性能とサスペンションのホイールストロークの長さと柔軟性だ。

 国内発表時の試乗会場は神奈川県の道志みちと呼ばれる峠道だった。

 バイク族のなかでも人気のあるワインディングだ。道幅は狭め。1855mmの車幅のCR-Vはそこをスイスイと抜ける。狙ったラインを1mmも外さないほどステアリング操作に対する正確さがあった。

 あまりにわかりやすいハンドリングなので、すぐにこのコーナーではどれくらい操舵すればよいかがピンとくる。

 しかも操舵が一発で決まり、コーナリング中の修正舵をほとんど行わなくてよい。

 欧州系の高級SUVでもここまで素直なハンドリングを持つモデルはなかなか見つからないくらい。筆者自身、先日発売されたばかりのBLACK EDITIONを1週間ほど乗り回した。

 インテリアの質感も18インチBLACKアルミホイールのデザインもグー! e:HEVのモーターパワーと燃費の両立も魅力だ。

2020年6月のマイナーチェンジでハイブリッドモデルは2モーターハイブリッドシステムの名称を「e:HEV(イーエイチイーブイ)」に変更
2020年6月のマイナーチェンジでハイブリッドモデルは2モーターハイブリッドシステムの名称を「e:HEV(イーエイチイーブイ)」に変更

走りが楽しいSUV4位:スバルフォレスター

e-BOXERを初搭載したフォレスターADVANCEは重量級ボディを軽々と加速させる気持ちよさが最大の魅力
e-BOXERを初搭載したフォレスターADVANCEは重量級ボディを軽々と加速させる気持ちよさが最大の魅力
写真左が上級装備を満載したハイグレードモデル、プレミアム)、写真右がアクティブさをより際立たせたモデル、X-BREAK
写真左が上級装備を満載したハイグレードモデル、プレミアム)、写真右がアクティブさをより際立たせたモデル、X-BREAK

 4位はスバルフォレスター。スバルのボディ作りは日本一と筆者は信じている。

 衝突安全性能を含めてスキのないボディ構造。高剛性でステアリングを切った瞬間から応答するステアリングフィールは数あるSUVのなかでもフォレスターが一番だ。

 フォレスターの魅力はRAV4にも負けないオフロードでの走破性。4WDの技術に関してはオンロード/オフロードを問わず絶大なものがある。

 サスペンションはSUVのなかでも硬め。ゆえに限界域でもロールはそれほど大きくはない。

 パシッと張っているように感じるサスペンションだが、よーく観察すると初期はとてもスムーズに路面をなぞっている。

 ゆえに微細なギャップをスムーズに吸収してくれる。乗り心地もこれで確保されるが、路面の外乱に影響されにくい。e-BOXERによる電動モーターアシスト時の加速感も新鮮だ。

 水平対向エンジン縦置きによるシンメトリカルAWDにオフロードで威力を発揮するX-MODEを備えている。

 どんな路面でも最大限のトラクションを得て、安心・安全に運転できるためのデバイスだが、e-BOXERはこのX-MODEとのマッチングもすばらしい。

 低回転から大きなトルクが立ち上がるモーターのトルク特性を生かすことにより、悪路での緻密なアクセルコントロールを可能とし、その結果、悪路での走破性を高めることに貢献している。

 ほかのモデルがFFベースのエンジン横置きなのに対して、フォレスターは前後左右の荷重配分で理想的なメカニズムが生む走りは次元の異なるものだ。

走りが楽しいSUV5位:マツダCX-30

エンジンはCX-3と同じ2Lガソリン、1.8Lディーゼルターボ、点火にプラグも使うガソリンエンジンながらディーゼルエンジンのように圧縮着火とすることで動力性能と燃費を高次元でバランスさせたという2LのSKYACTIV-Xという3つを設定
エンジンはCX-3と同じ2Lガソリン、1.8Lディーゼルターボ、点火にプラグも使うガソリンエンジンながらディーゼルエンジンのように圧縮着火とすることで動力性能と燃費を高次元でバランスさせたという2LのSKYACTIV-Xという3つを設定

 5位はマツダCX-30。ベースはCX-3のプラットフォームだ。エクステリアデザインはマツダの真骨頂。

 そしてインテリアのデザインもさることながら質感が素晴らしい。国産で一番の出来。欧州勢にも劣らない。

 これによってドライバーのモチベーションがアゲアゲになる。といってもアドレナリン系のイケイケでなく、セロトニン系のホクホクな感じ。

 乗り味は少し硬めの締まったサスペンションがもたらすリニアなもの。ステアリング操作の初期段階からスッと向きを変える。

 一瞬、硬そうと感じる足のストローク感も、ステアリングを切り込むにしたがってプログレッシブに潰れて、コーナリングの姿勢はロールが深すぎず浅すぎない。

 S字カーブの切り返しではすぐに姿勢がデフォルトに戻り、連続した切り返しの操舵に素直に追従する。

 慣れの必要もなく、なにも考えず、すぐにコーナリングをドライブさせてくれる素の気持ち良さがある。

 話題のSKYACTIV-Xエンジンのほか、2Lガソリン、1.8Lディーゼルをラインナップ。FFと4WD、そして6速ATと6速MTを用意するところが走りを愛するマツダらしい。

難なく登板路をこなしていくCX-30
難なく登板路をこなしていくCX-30

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