2ペダルの今後の主流は多段化AT? DCT? CVT?
TEXT/鈴木直也
最後に、今後、2ペダルの主流は多段化ATになっていくのか? それともデュアルクラッチのDCTか、CVTなのか? 自働車評論家の鈴木直也氏が解説する。
3つあるなかで今後、最も主流になっていくのはCVTであることは言うまでもない。今後、ますますモード燃費規制が厳しくなっていくなかで全開はほとんどなく、パーシャル領域で走行して低燃費を叩き出せるのはCVTだからね。
それはほとんどの軽やコンパクトで採用していることからもわかる。弱点である例のラバーバンドフィールはスポーツ走行をする人でなければ気にならないしね。
じゃあ、DCTはどうかというと、最近ではVWの乾式DCTなどはトラブルの多さから旗色が悪いよね。今後、世界的に減っていくだろうね。
でも、作り込まれたDCTのよさはサーキット走行時のトルコンが介在しないことによるダイレクト感、この変速の切れのよさはCVTにも多段ATにもない。
BMWのM2に積んでいる7速DCTなどは、そのフィーリングに惚れ惚れさせられる。400Nm超えの最大トルクを持ったスポーツモデルには、個人的にこれぞ究極のドライビングプレジャーだと思う。
で、最後に残ったステップ式多段ATだけど、街中でのなめらかな走行に加え、耐久性のよさ、そこそこのスポーツドライビングにも対応するなど、最もオールマイティな特性を持っている。CVTに次いでさらに増えていくだろう。
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