トヨタへ供給のライズ&ルーミーも大人気! ダイハツの小型車作りとヒット車の秘策


トヨタが口を出すよりも、すべてダイハツに任せたほうがうまくいく?

 先に挙げた3代目ブーン&パッソの広報資料には「従来のトヨタ自動車との共同開発から、ダイハツが企画・開発から生産までのすべてを担うOEM化へと協業体制を一歩前進させた」とも書かれている。

 この文言を素直に解釈すれば、トヨタとの共同開発よりも、ダイハツがすべて担当するOEM車にしたほうが、協業体制が前進する、つまり優れた商品を生み出せるという意味になる。

 結構辛辣で「トヨタが口を出すより、ダイハツにすべてを任せたほうが、良いクルマを開発できて互いの利益になる」と述べているわけだ。

 このダイハツのコンパクトカー作りを明らかな成果として示したのが、2019年11月に発売されたロッキー&ライズであった。

稀にみる大ヒット作トヨタライズとルーミー

2019年11月に発売したライズは、2020年1月~9月の新車販売台数では、1位3回、2位3回と稀にみる大ヒット作となった
ダイハツの新型プラットフォーム、DNGA。ダイハツは小さいクルマ作りの知見を最大に活かし、軽自動車から登録車へDNGAを拡大していった。軽自動車ならではの制約のなかで最大の機能や性能を求めていくやりかたを登録車にも適応させていったのだ

 プラットフォームはDNGAの考え方に基づく新しいタイプになり、5ナンバーサイズの貴重なコンパクトSUVでありながら、走行安定性や居住性も満足できる。

 その結果、OEM車のライズは、2020年1~6月の登録台数ランキングで1位になった。2020年度上半期も、ヤリスに次いで2位に入っている。

次ページは : ルーミーはなぜ売れたのか?