トヨタハイラックスサーフクローラー&ランドクルーザープラドクローラー
1999年10月発表
三菱のパジェロ4クローラーの約9か月後、トヨタからもタイヤを外してゴム製のクローラーを装着できるハイラックスクローラーとランドクルーザープラドクローラーの2車種が発売された。
この2車種とも、パジェロ4クローラー同様に特殊車両ではなく普通車登録のため、普通免許で運転できた。
パジェロは外観上の変更はほとんどなかったが、ハイラックスクローラー、ランドクルーザークローラーとも、クローラーユニットが車体から突出するのを防ぐために、ビッグオーバーフェンダーやプロテクターが装着され、ノーマルモデルと差別化されていた。
クローラーを装着時とタイヤ装着時では、外径が変わるため、スピードメーターに誤差が出る。その対策として、それぞれの装着時に合わせてスピードメーター表示を切り替えるスイッチが装備されていた。
ベース車はハイラックスサーフはSSR-X、ランドクルーザープラドはTZ。エンジンはともに3.4L、V6DOHCで、価格はハイラックスサーフクローラーが465万7000円、ランドクルーザープラドクローラーが524万円だった。ともにベースに対し180万円高。
日産ジューク
2019年1月公開
東京オートサロン2019の日産ブースでひときわ異彩を放っていたのが、『JUKE Personalization Adventure Concept』だ。
大きく膨らんだ前後の超攻撃的なオーバーフェンダーはクローラーを装着するためのもので、只者ではない感じを醸し出していて、個性的なSUVのジュークにマッチ。
マットホワイト×マットブラックのツートーンカラーに蛍光グリーンのアクセントカラーが映え、遊び心をくすぐる。
見た目だけではなく、このクローラー付きの4WDを『トルクベクトル付きインテリジェント4×4』とするなど、実際に雪道や泥濘路を走らせてみたかった。
この日産の意欲作は、東京オートサロン2019のコンセプトカー部門で優秀賞に輝いたが、残念ながら市販されることはなかった。
メルセデスベンツG63 AMG 6×6
2014年4月発表
誰もが目を奪われる普通ではない乗用車、それがメルセデスベンツG63 AMG 6×6だ。かつてF1で6輪のティレルP34が世界中をアッと言わせたが、一般公道を走ることができるモンスターのメルセデスベンツG63 AMG 6×6の衝撃は尋常ではない。
発売開始当時、メルセデスベンツは、Gクラス35年の歴史で培った技術の粋を集めた究極のオフローダーとして登場させたことを大々的にアピール。
このクルマは車名のとおり、6輪駆動で、これはオーストリア軍などに納入している軍用車両の技術がフィードバックされている。
3つの車軸、その車軸間に搭載される5つのディファレンシャルギアのすべてにロック機構を採用することで、どんな路面でも高い走破性を持っているという。
最低地上高460mm!! 渡河深度1000mm!! エンジンは544ps/760Nmというオフローダーとしてパリ・ダカ用のマシンもビックリの驚愕かつ究極の性能を誇る。
これに7ATが組み合わされ、オフロードをイージーかつパワフルに走ることができる。
しかしこんなモンスターだが、インテリアはレザーがふんだんに使われ、豪華で快適な空間に仕上げられている。この見た目と乗ってからのギャップも大きな魅力だ。
世界中でごく少数の限定販売となるなか、日本では5台が限定販売された。その価格はぶっ飛びの8000万円!! 発売しただけで意味がある、G63 AMG 6×6はそんなクルマだ。
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