いすゞ ビッグホーン
いすゞ自動車の最高傑作といえる「ビッグホーン」も、90年代に大活躍したクロカンだ。90年代に発売されていたのは、初代のUBS10/50系(1981~1991)と、2代目のUBS20/60/70系(1991~2002)。
初代モデルから、レカロシートやMOMOステアリングといったスポーツカスタムを施されたスポーティーなグレード「イルムシャー」や、ラグジュアリー仕様の「エクスポート(のちに登場するスペシャルエディション「ハンドリング・バイ・ロータス」の前身)など、バリエーションも豊富だった。
ちなみに、ショートボディ(2ドア)にV6ガソリンエンジンを組み合わせ、リアLSDを標準装備したスポーツグレードのイルムシャーRSは、1994年のパリ・ダカールラリーの市販車無改造部門にてクラス優勝を果たし、ビッグホーンの速さと耐久性を証明した。
しかしながら、2002年、いすゞは日本国内における乗用車事業から完全に撤退。ビッグホーンも販売終了となった。
三菱パジェロ
そして、これらクロカン人気の火付け役となったのが、三菱「パジェロ」だ。パリダカで幾度も優勝を成し遂げた、日本のモータースポーツのレジェンドカーでもある。90年代に発売されていたのは、初代のL140系(1982~1991)と、2代目のV20/40/50系(1991~1999)、3代目のV60/70系(1999-2006)だ。
特に、1991年に発売された2代目パジェロの時代には、ランドクルーザープラド、ハイラックスサーフ、テラノなどの人気モデルが続々とモデルチェンジを果たし、国産クロカン4WDカテゴリは大いに盛り上がった。
2代目パジェロには、「スーパーセレクト4WD」という、当時最新の4WDシステムが採用されていた。また1997年に限定2500台で発売されたパジェロエボリューションは、パリダカの市販車改造クラスのベースモデルとして登場。最高出力280ps、最大トルク35.5kgmを発揮する3.5リッターV6のMIVECエンジンを搭載したホットモデルであった。
テレビ番組「東京フレンドパーク」のゲームのときの掛け声として、子供達にも「パジェロ」は有名になった。
そんなパジェロだが、2019年8月、惜しまれつつ販売が終了、37年の歴史に幕を閉じている。
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