■タイ/“ほほ笑みの国”ではショーの顔的存在
まさに、コンパニオンの洗練度とその数では東南アジアでも随一といえるのが、毎年春に開催される“バンコクモーターショー”。毎年“ミスモーターショー”も選抜している。
さらに、プレスデーの夕方には“キャンギャル大行進”と銘打って、全ブランドのコンパニオンが会場内の目抜き通りを行進するイベントも開催されている。
コンパニオンはカメラを向けると、ニコっと笑顔を見せてくれて快く撮影に応じてもらえる。
トレードショー的色合いの強いショーとなり、会期中は会場内に多数のセールスマンがいて熱心に新車を地元のひとに売りこんでいるが、そのようななか、コンパニオンがほどよい“癒し”効果を会場に与えているようにも見えた。
■インドネシア/最初は素朴なイメージが強かった
筆者が初めてインドネシアのモーターショーの取材に出かけたのは2015年。その当時のコンパニオンはとにかく“素朴”なイメージが強かった。
当時、タイから出張にきていた某日系メーカーの駐在員のひとに話を聞くと、「洗練度では圧倒的にタイのほうが上です。おっしゃる通り、インドネシアはまだまだ素朴ですね」とのことであった。
とはいうものの、ASEANでの重要な自動車生産拠点であり、経済大国でもあるインドネシアでは2019年にアジア競技大会を開催するまでに経済発展した。国の経済的成長とリンクするようにコンパニオンもタイに限りなく近いまでに洗練されるようになった。
■ベトナム/社会主義国家の割には露出目立つ!?
南北分断時代には、南ベトナムの首都として栄えたホーチミン(サイゴン)市での開催もあるのか、現在社会主義国家となっていることを考えると露出度の高い衣装を着ているケースが目立っていた。
あくまで私見とはなるものの、街の様子は“10年前の中国”といったイメージが強いなかでは、コンパニオンのお姉さまはすでにインドネシアレベルぐらいまでになっているように思えた。
道路を見れば、まだまだ二輪車が幅を利かし、四輪車の本格普及はこれからといった様子となっているので、四輪車のモーターショー自体が“ハイクラスなイベント”ということもあるのか、ハイクラスなコンパニオンを採用しているのかもしれない。
■インド/販売不振で親しみやすいタイプ増えた
隔年開催となる、“オートエキスポ(デリー)”は、筆者が2020年に唯一訪れることができたオートショーとなった(新型コロナウイルス感染拡大のため)。
しかし、インドではより厳しい排気ガス規制の導入や、ノンバンク最大手の破綻など、いくつかの理由が重なり、ショー開催の時期は“どん底”といっていいほどの新車販売不振となっていた。
そのため、2018年ですら出展メーカーが減少していたのに、2020年にはさらに出展ブランドが減る事態となった。
それでも、2018年比で目立って減少することなく、会場内にはコンパニオンが多くいた。ただ傾向としては2018年に比べると、2020年のコンパニオンはどちらかといえば“親しみやすい“タイプが目立っていたといっていいだろう。
“スレンダー”な世界標準的といってもいいコンパニオンのなかで、“ポチャっと”した“インドドメスティック”と呼んでいいタイプのコンパニオンも目立ち、インドではそのようなタイプの女性のほうが男性は親しみを持つのかなと感じた。
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