「未曾有(みぞう)」という言葉がある。調べてみると、「これまで一度たりとも起きなかったような、極めて稀な事態」という意味合いだ。
2010年代(2011年から2020年の10年間)の日本と世界は、個人的な感触にとどまるものなのかもしれないが、未曾有の事態の連続であったように思う。
東日本大震災と原発事故に始まり、相次ぐ異常気象とそれらがもたらす被害、GAFAMの台頭、パンデミック、そしてCASE。「まったなし」で世界情勢が動き続け、自動車業界もまた否応なしにその波に巻き込まれ続けた10年であったと言えるし、今なおその事態は進行中だ。
1990年代、2000年代、2010年代と、日本のクルマの歴史を10年一区切りで回顧し、節目に現れた「金字塔」なるクルマたちを選出してきた本企画。最後は2010年代の10年に現れた日本の「金字塔」モデルを振り返る。
自動車ジャーナリストの皆さんに、2010年代における「全般的に、金字塔を打ち立てた3車種」「技術的にエポックメイキングだったクルマ」「デザイン」「実用度」「走り(走行性能)」「構成」「世界に影響を与えたモデル」、それぞれ分野ごとの「金字塔」モデルを選出してもらった。
※本稿は2021年1月のものです
文/国沢光宏、片岡英明、渡辺陽一郎、清水草一、写真/ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2021年2月10日号
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