■第6位:ルーミーカスタム/ぶっとい横桟グリルで品がない
ルーミー/タンク/トール/ジャスティの4兄弟で出発したが、トヨタディーラーの全車種販売化による2020年9月にマイナーチェンジで、タンクが廃止され、ルーミーに統合された。
4兄弟のうちタンク(とトール)の顔は、控え目でバランスがよかったので、それが廃止されてミニアルファード顔のルーミーが残ったのは残念だったが、統合に伴うマイナーチェンジによって、ルーミーカスタム系の顔は、従来よりさらにオラオラ系に。それは、ぶっとい横桟メッキグリルが両端でラウンドするという、ひたすら「幅を広く見せたいぞ!」という品のない方向性になった。
この品のなさは、ここまでやればご立派と言うしかなく、小さいながらにキレたら何するかわかんない人みたいな、凶悪なオーラを放っている。
■第5位:エスクァイア/顔の8割を占める「顔中グリル」
トヨタディーラーの全車種販売化にともなって廃止が決まったが、ここまでフロントフェイスに占めるグリル面積比率が高いクルマは他になかった。とにかく、フロントフェイスと言える面積の8割はグリルが占めていたのだから、まさに「顔じゅうグリル」だ。
ただ、グリルの意匠が比較的シンプルな空気清浄機系なので、それほどの威圧感には結びついておらず、面積の割には第5位にとどまった。
■第4位:レクサスLX/取って付けました感いっぱいのスピンドルグリル
レクサスのスピンドルグリルは、登場当初こそ「下品だね」「なんだありゃ」みたいなネガティブな反応が相次いだが、登場から10年を経て、スピンドルグリルありきでデザインされたモデルが大部分を占めるようになり、完全に馴染んだ。世間的にも完璧に定着し、迫力ある高級感を演出する大成功グリルの地位を占めるにいたった。
よって、すでにスピンドルグリルには特段の威圧感はないものの、レクサスLXだけは、その存在のレアさと、ランクル200系に取って付けました感の合わせ技により、強力な迫力を感じさせる。
■第3位:eKクロス/なりは小さいが存在感はデリカD:5以上!?
デリカD:5とともに、三菱ダイナミックシールドを代表するオラオラグリルとして君臨している。
もちろんデリカD:5の電気シェーバーグリルの迫力も十分ながら、はるかに小さいサイズでそれを上回る「うげぇ」感を発揮しているeKクロスの「どブスグリル」の威力は、凄まじいの一言。思ったほど売れてないので、依然として適度に珍しく、見た時のインパクトはまだまだ高い。
■第2位:アルファード/無敵の甲冑グリルは今や月販1万台
オラオラグリル界の無敵の帝王と言えば、アルファードの甲冑グリル。あるいは銀歯グリル、それとも進撃の巨人グリルでしょうか? ありとあらゆる「怖い顔」の形容詞が当てはまるこのグリルは、まさにオラオラグリルの大革命だった。トヨタデザイン部門の大胆さに、心の底から敬服します。
しかし、さすがに月間1万台も売れていると、目も慣れてくる。目が慣れると、「すごい顔だけど意外と平板だな」みたいなことを感じたりもする。ミニバンは室内空間最優先につき、顔に突起部が作れないがゆえである。
もちろん、平面でこれだけの迫力を生み出した革命的デザインであることは間違いないのですが、ついに今回1位の座から転落し、2位になりました。土下座。
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